イベントレポート

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2018.02.20
元町シネクラブvol.52開催

元町映画館で上映された作品のあんなことやこんなことを話しあって、おしゃべりする「元町シネクラブ」。第52弾が2/18(日)に開催されました。

特に盛り上がった作品をピックアップ。

『希望のかなた』
「原題は“希望のむこう側”という意味だった。ということは主人公はまだ希望にはたどり着いていない、途中だ」と語りました。ある参加者は登場人物にも触れ「出てくる人みんな怪しい、料理人もレストランオーナーも。カーリドが一番まとも。“希望”に見えるものは実は一番怪しい」とぼそり。ある参加者は「全編通して詳しい説明がされない、“ご都合主義なのか”そうでないのか、不親切といえばそれまでだけど、見る側のイマジネーションを掻き立てる。カウリスマキ監督作品の完成系なのでは」とおっしゃいました。

『ひかりのたび』
田舎に住んでいたという参加者は「田舎の住人を描いているようだが、現実は違う、みんな東京などの都会に行くことを求めている。いじめ行為の描写も、恨みがあればもっと陰湿で思い切ったことをするが、中途半端な表現が多かった」と語りました。ある参加者は「モノクロの映像が本作の魅力を半減させている。取り扱った問題は現実問題。モノクロ映像により、幻想的な物語になっているのが残念だった」。この意見に対して「そうそう、生臭くないのよ。作り物っぽくみえる」という同調者もいらっしゃいました。

「2017年ベスト」
みなさん、しっかりメモされています。意外だったのはあまり作品が被らなかったこと。上位にきたのは『パターソン』や『わたしはダニエル・ブレイク』。もちろん昨年大ヒット『この世界の片隅に』や『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』もありました。シネクラブの参加者は当館のような劇場だけでなくシネコンの作品も多くご覧になっています。誰かの意見に「あれはよかった!」という会話が生まれるのも良いところです。

また突然ですがこの元町シネクラブは2018年の3月をもって一旦休会となります。次回最終日は3/25(日)。まだ参加したことない方も一度ご参加ください。映画のみかたが広がるかもしれません。

(芋羊甘)


2018.02.20
『星くず兄弟の新たな伝説』手塚眞監督舞台挨拶開催しました!

『星くず兄弟の新たな伝説』初日の2/17(土)、手塚眞監督の舞台挨拶を開催しました。司会は手塚監督の大ファンである映画チア部の寺本カエさん。当館では、本作の前身となる1985年の『星くず兄弟の伝説』を2017年のGW企画「ハイテンション映画祭」にて上映しました。その企画をしたのがカエさんです。そして待ちに待った新作の上映となり、手塚監督も「若い人が後押ししてくれるなんて幸せ」と喜んでくれました。

30年という時間が経ったからこそ新作を作ろうと思えたと手塚監督。20年ではやろうと思えなかったし、10年では絶対嫌だったと言いますが、新作が完成しお客さまに観てもらえる機会ができて「やっぱりやって良かった」と振り返ります。前作公開時は、とても気に入ってくれた人もいたものの「こんなの映画じゃない!」と評論家にこき下ろされたりもして、自分でもどう思えば良いのかわからなくなったそうです。でも作品を愛してくれる人たちの思いに後押しされて改めて前作を観てみると「なかなかいいじゃないか」と思えたと話します。

どこの映画会社にも相手にされず、じゃあ自分たちでお金集めて作ろう!と仲間3人でスタートした新作企画ですが、1人消え2人消え、「気づけば僕だけになってた」そうです。「出演者がとても豪華でお金のかかった映画みたいですが、自らお金をかき集めて作った低予算の“インディーズ・シネマ”なんです」と手塚監督は言います。出演してくれた人やスタッフたちはみな本当に映画を愛していて、お金じゃなくて面白い映画をみんなで作りたいとの思いで参加してくれたのだそうです。

普通じゃない部分も多いけど、その分ハマる人も多い作品です。カエさんもすでに3回観たそう!登場人物がとても多いので、何度観ても新たな発見があります。東京では10回ほど観て、歌をすべて覚えてしまった方もいたのだとか…すごい!

舞台挨拶の最後には三浦涼介さん、武田航平さん、谷村奈南さん、手塚監督の直筆サイン入り非売品ポスターとプレスシートの抽選会を行い、当選者に手塚監督から賞品を渡していただきました。ファンの方が手づくりしてくれたパブボードもご紹介。こちらは元町映画館で掲示しますのでぜひ劇場にお越しの際はご覧ください。

『星くず兄弟の新たな伝説』は3/2(金)まで上映中。2/24(土)からは前作『星くず兄弟の伝説』も35mmフィルムで上映します!ぜひ合わせて観てください!

(mirai)


2018.02.20
『劇場版アイドルキャノンボール2017』舞台挨拶を開催しました!

株式会社WACKに所属するアイドルグループ「BiS」「BiSH」「GANG PARADE」の新メンバー合宿オーディションの裏側で、カンパニー松尾監督をはじめとするAV監督やMV監督たちがどこまでアイドルやその候補生たちに迫れるかを競ったドキュメンタリー映画『劇場版 アイドルキャノンボール2017』。公開を記念して、カンパニー松尾さん、岩淵弘樹さん、高根順次さんによるトークショー形式の舞台挨拶を開催しました。

舞台挨拶はレースの振り返りを軸としながらも、いろいろな話題に話が広がりました。中でもカンパニー松尾さんの作品に対する考え方が興味深かったです。一言でいうと、撮り方ではなく何を撮るかを大事にしているというお話でした。これは松尾さんがかつて所属していた会社V&Rプランニングの安達かおるさんからの影響とのことです。観客として映画を観るときもストーリーよりも見終わった後に残るものに関心があると仰っていました。

舞台挨拶では岩淵さんがラストにとったある行動にも迫られました。こちらは詳しく書くとネタバレになってしまうので詳細を省きますが、その行動をとる覚悟はレースが始まる前からあったと言います。AV監督ではない自分は何ができるかを考えてケイタイにメモを取っていたそうですが、その中のアイデアの一つとのことでした。岩淵さんはレース出場者の中ではエリザベス宮地さんと共に「若手」に属します。そのような立場からの一矢報いたいという気概にも思え、アツさを感じさせる舞台挨拶の一幕でした。

本作は誰から見ても不埒な企画であることは間違いありません。しかし私の感想としては後味に爽やかさのようなものも大きく占めるように感じます。その理由が、岩淵さんに代表して見られる「勝利への渇望」だったのではないかと舞台挨拶を経ることでより納得の心持ちとなりました。観る前からレッテルが貼られがちの作品だと思います。しかし私が鑑賞後に感じた爽やかさを信じていただいて、興味のなかった方にも是非ご覧いただきたいと思います。

舞台挨拶中でも話題に上がりましたが、今回からルールに加えられた「チーム戦」も本作の見どころの一つです。チーム戦により生まれる人間ドラマや師弟関係にも注目して観ていただきたいです。

(斉藤)


2018.02.20
『四万十 いのちの仕舞い』岩崎順子さん×溝渕雅幸監督トーク開催しました

『四万十 いのちの仕舞い』2/16(金)上映終了後、「ガンが病気じゃなくなったとき」(青海社)の著者である岩崎順子さんと溝渕雅幸監督のトークを開催しました。

岩崎さんは23年前、肺がんだったご主人を自宅で看取られました。当時、在宅医療専門医や訪問看護などは無く、制度も整わない中で、痛みのあるがん患者を自宅で看ることは大変でした。3人のお子さんがまだ小さいときのことで、その大変さは想像が届かないほどです。

5年後の生存率は10人のうち2~3人と医師に告げられたとき、ご主人は「そんなに生きられる可能性があるのか」と言うほどに前向きな性格の方でした。ところががんに伴う痛みが増すごとに冷静な自分を維持することが難しくなったそうです。ある日友人のお坊さんに夫婦で話しに行くと、ご主人が今できることを2つ教えられました。ひとつは〈周囲の人たちに信頼を残すこと〉、もうひとつは〈子どもたちに生きた姿を残すこと〉。その言葉を聞いて、自宅での最期をご夫婦で選ばれました。

今日できたことが明日にはできない、そんなことの連続の日々で、「先が見えない」ことが何より不安だったと岩崎さんは言います。60kg台だった体重も最期には30kg台となり、お子さんたちも徐々に弱りゆく父親の姿を目にしながらの生活でした。

最初こそお子さんたちに動揺がありましたが、近所に住む岩崎さんのお姉さんの励ましもあって、父親の頑張る姿を応援するようになったのだそうです。がんに出会ったことで、歩くこと、お風呂に入ること、特別に思ったことなど一度もなかった日常のひとつひとつが「“当たり前”ではないんだな」と気づいたと岩崎さん。

95年の阪神淡路大震災の死者は6500人弱(関連死は含まず)、これは甚大な被害ですが、その年の日本の全死者数は92万人でした。多くの死は普段身の回りにあるはずなのに、そこに全然気づかない。“人々の意識にのぼらない死”の圧倒的な数を目の当たりにして、怖いと感じたと溝渕監督は言います。そのことが現在のような作品を作るきっかけになりました。

最初は亡くなった父親に近づけずにいた小さなお子さんたちが父親の躯を触っているうちにだんだん寄り添ったりお腹の上に乗ったりと、生前と同じように父親と遊び始めた姿を見て、子どもたちも“死”を間近で体験できて良かったと岩崎さんは話します。“良い仕舞い”は命のバトンを次の世代に繋げていると感じると溝渕監督。死は生と表裏一体。今ある生は死に支えられていると言っても良いのかもしれません。

(mirai)


2018.02.16
『四万十~いのちの仕舞い~』田中利典さんらトークイベント開催!

2/14(水)『四万十~いのちの仕舞い~』の上映後にトークイベントを開催しました。
ゲストは田中利典さん(金峯山寺長臈、種智院大学特任教授)と溝渕雅幸監督。

本作の音楽を担当したザビエル大村さんが急遽かけつけ、トークの前に本作ラストに流れる楽曲などをギター1本で弾き語っていただきました。

映画好きという田中さん、最近では『ガールズ&パンツァー』『君の名は』『亜人』などを見たようで、まずお話したいことは…と切り出し「映画は映画館でみないとだめ」。会場からは拍手が起こりました。私も自然と拍手。ご自身で映画制作も行っているそうです。作品への感想としては両親の臨終を思い出したそうです。

そして本題へ。本作を見た上で「命は生まれたら死ぬ。それが自然なこと」とおっしゃり、「死はみんな経験がない。でも死んでも来世があるから頑張れる。来世があると思えないと死へと飛び立てない」と誰も経験したことない“死”にに対しての心構えを説いていただきました。

自然との共生についても触れて、「欧米社会と違い、日本では自然と一緒に生きて行く。離れて生きて行くことができないと昔から言われていた。自然と向き合うことが大切。本作では四万十市という舞台と小笠原先生というスターがいるからみんな幸せになれた。自然の中の延長線上に“死”というものが存在する。常に“自分はいつか死ぬんだ”…と思いながら生きてください」とおっしゃいました。

他にはインドでの葬儀の情報やキリスト教の中で“死”と向き合うなど、本当に貴重な話ばかりでした。

「死があるから生に向き合うことができる。生があるから死にも向き合える」
「今の私たちにはどこが自分のためだけに生きている節がある。昔の人はそうではなく、人の中で自分が生きることに意味がある」印象的なことばの数々に会場のみなさんも頷かれておりました。

また山で出会った青虫が必死に岩を登る姿をみて「自分の前世はこの青虫だったんじゃないか…」という一言で笑いを誘っていました。

最後に監督と口を揃えて「死ぬ訓練をぜひしていただければと思います」という言葉で締めくくられました。

(芋羊甘)


2018.02.16
『四万十 ~いのちの仕舞い~』佐々木閑さんトーク開催しました!

高知県・四万十川河畔で診療所を営む内科医・小笠原望さんの日々を追ったドキュメンタリー映画『四万十 ~いのちの仕舞い~』。公開1週目はほぼ毎日イベントを開催しています。2/13(火)は仏教学者の佐々木閑さんをお招きして溝渕雅幸監督とのトークイベントを開催しました。

花園大学で教鞭も執られる佐々木閑さん。お話がなんだか落語家さんのような趣きがあってお面白かったです。冒頭の映画にハマったきっかけのお話は落語でいう「まくら」でしょうか。怪キノコが登場する特撮ホラー映画『マタンゴ』に衝撃を受けたエピソードなどを披露しながら映画の見方・魅力についてお話しくださいました。

本作『四万十』については「死」を取り扱っていながら重苦しくなく淡々と描いているところに映画としてのスマートさを感じる、と仰っていました。主人公・小笠原さんについてはお釈迦様のような人だと思った、と佐々木さん。死を苦しみの終わりであるような思いで患者と接しているとし、死を穏やかに受け入れられる気持ちを作ってあげていると評しました。溝渕監督の口からは小笠原さんに宗教的な素養がないことが付け加えられました。

佐々木さんは、自分も映画に出てくる患者さんたちのような死の迎え方をしたい、と仰っていましたが、『四万十 ~いのちの仕舞い~』はまさしく命の仕舞い方について考える映画です。ぜひとも多くの方にご覧いただきいたいと思います。2/23(金)まで上映です。

(斉藤)


2018.02.13
『四万十 いのちの仕舞い』小笠原望医師×溝渕雅幸監督トーク開催しました!

3連休最後の2/12(月)『四万十 いのちの仕舞い』上映終了後、こうべまちづくり会館2Fホールにて小笠原望医師と溝渕雅幸監督のトークイベントを開催しました。映画は立ち見も札止めとなる大盛況、トークも満席となりました。

本作の音楽を手がけたザビエル大村さんが駆けつけてくださり、まず一曲ご披露くださいました。映画の最後に流れる「南風(ぱいかじ)」という曲です。みなさん映画を思い出しながら聴き入っており、会場に優しい風が吹き渡ったようでした。

この映画は小笠原先生という希有な内科医の存在と、手つかずで残るこれも希有な四万十の自然、そして流域の方々の協力があって初めて成立したと溝渕監督。日常生活の中にカメラが入ると普通は緊張したり固くなったりするものですが、大野内科の患者さんやその家族はまったくの自然体で、小笠原先生との信頼関係の強さを感じたそうです。「この映画の中でいちばん緊張感があったのはお花見のシーンのうちの奥さんだね」と小笠原先生が会場を笑わせます。

高校時代には決めていた地域の医者になるという夢、また中学時代から親しんだ川柳誌の編集者になるという夢、人生でやりたいことを次々叶えてきた小笠原先生ですが、「まさか映画に出るなんて」と当初は驚かれたようです。完成してみると映画のモノローグは自ら原稿を書いて朗読し、ポスターの題字も手がけ、さらには歌まで歌うという八面六臂の大活躍!

小笠原先生と患者さんの会話は時にユーモラスです。訪問診療というのは医師にとって負担ばかりが大きく大変なのですが、小笠原先生は「訪問診療は、“面白い”んです。自宅だと言葉の伸びやかさが全然ちがう。在宅医療は文学です」と言います。四万十での訪問診療は移動距離が長くなるぶん豊かな自然を存分に感じられるとも話され、誰もが避けたくなる事態をも楽しみに変える小笠原先生の人間としての強さを感じました。

お父さまの病床で浮かんだという小笠原先生の川柳「生まれたら死ぬ単純なことながら」。死もまた生きること、自然のひとつだという考えがこの映画の最も大きなテーマです。苦しまず、痛まず、食べて、最後までみんなの中にいて、命を全部使い切る。それが“良い仕舞い”だと小笠原先生。「看取り」とは死の瞬間ではなく、死へ向かう道のりを共有することだと知りました。

最後に大村さんに再登場していただき、ギター伴奏に合わせて「赤とんぼ」を小笠原先生と会場のお客さまとで歌いました。患者さんを見送る時にはいつもこの歌が心にあるのだそうです。

私たちが忘れてしまいがちな〈生〉そして〈死〉の本質を伝えてくれる映画『四万十 いのちの仕舞い』。2/23(金)まで上映中です。

(mirai)


2018.02.13
2/10(土)&11(日)『四万十 いのちの仕舞い』溝渕監督舞台挨拶!

高知県四万十市で在宅医療に関わる小笠原望医師を追ったドキュメンタリー
公開を記念して初日と二日目に溝渕雅幸監督をお迎えして舞台挨拶を行いました。
この映画への思いや関連したお話を短い間でしたが観客の皆様へ感謝と共にお話されました。
拙い要約にはなりますが紹介いたします。

溝渕監督「何をお話すれば良いのでしょうか、雨の中(初日は雨)こんなに多くのお客様に時間とお金を割いていただいて、重いテーマの映画をご覧になって、そのうえ説教くさいことは言いたくはありません。
みなさま、映画は楽しんでいただけたでしょうか?(会場から拍手)

前作(いのちがいちばん輝く日 あるホスピス病棟の40日)はホスピスについての映画でした。
『四万十』では僻地の終末医療を扱っています。
人口も少なく高齢化が進んでいるが医師は少ない村。
都市であれば訪問医療の制度が予算的に成り立つけども、過疎地であればニーズ(生活者の)はあるが需要(採算が合う)はない。

しかし映画に出てくる小笠原先生のような方は他にもいらっしゃって、その医師のおかげで在宅死が30%も伸びたような地方もあります。

事故災害を取材した時そこには「見ることができる死」がありました。
そのような死は全死(全死亡者数)の2%くらい。
事故や災害の取材を通して実感のある死、みとりのある死に目が向くようになった。

みとりと言うのは死ぬ瞬間ではなくて、家族との一緒に過ごす死ぬまでの長い時間のこと。
みとりで死ぬ時、家族は悲しいが号泣するよりもやることはやったという思いがある。
これは口で言うのは簡単ですが実際はものすごく大変なこと。

最後に宣伝というかお願いがあります。
(四万十川にかかる脚部が沈下した橋を映像をスクリーンに映しながら)この橋は観光の資源でもありますが、生活者のための実用の橋です。
天災で損傷することもあるが大抵は年月の経過による疲弊が原因です。
この橋修繕の資金として、ネームレスな募金ではなく、四万十市への「ふるさと納税」という形での支援をお願いします。
(お客様へは四万十観光協会の当該チラシが配布されていました)
チラシには署名・コメント・支援の選択ができるようになっており、税制の優遇措置もあります。

色々な顔を見せる四万十川の流れは悠然とした命の営みのようです。
『四万十 いのちの仕舞い』は2/23(金)まで上映しております。
皆様のご来場をお待ちしております!

(高橋)


2018.02.13
カルトスターが見た『青春夜話』切通理作監督×アリスセイラーさん

2/9(金)で終了した『青春夜話』(2/10から京都・出町座で公開)
2/8(木)に行われたトークイベントの模様をお伝えします。

今宵お招きしたのは関西が誇るカルトな歌姫アリスセイラーさん!
切通監督とは友人同士、本作は既にDVDでご覧になっていましたが、トーク前に初めてスクリーンでご鑑賞されました。

序盤は主演女優、深琴さんについてひとしきり話されました。
切通監督の深琴愛に溢れる分析によれば彼女は今までかわいそうな役柄を演じてきたけども、素の部分は結構いじわるっ子なキャラを持っています。

アリスさんが深琴さんのアンバランスな不思議な魅力を指摘すると、切通さん「どんな顔してたのか思い出せない、だからこそ届きそうで届かない感じが...」
う〜む、片思い、純愛です。

アリスさん「(深琴さんに妙に似合っている)あのパンツは何なんですか?」
切通監督「よくぞ聞いてくれました!地パンツなんです!」
映画は1日の出来事なので後でパンツをコロコロと変えることはできず、これは主演女優の地のパンツでなきゃいけないと決断されたそうです。

中盤に印象的だった話は、切通さんは本作に浮浪者役として出演しておりまして、アリスさんは<この人は誰ですか?>フラグが立っていることに気づきました。
ただ事ではない素人感、座っているだけで何かソソーをしでかすのではないかとハラハラされたそうです。

終盤に映画製作の話を少し。
デジタル化で制作費は昔と比べて安くすむようになってきたけども、今作は学校の使用料がかなり高くつきました。
アリスさん「自宅を学校に改造して奥さんと実録青春夜話をやったら」と解決策を提案されていました。

そんな感じで元町の夜も更けていきました。
まだまだ書ききれないカルトな話がてんこ盛りだったのですが、力不足で伝えきれずスミマセン。

切通理作監督『青春夜話』
今後ご覧になる機会があれば是非!

(高橋)


2018.02.10
『青春夜話』保山ひャン×切通理作監督トーク開催しました!

『青春夜話』上映最終日の2/9(金)、アーティストでパフォーマー(その他いろいろ)の保山ひャンをゲストにお迎えし、切通理作監督とのトークイベントを開催しました。

おなじみのカラフルなお洋服とタイツ(ハイソックスかも?)に身を包んだ保山さん、大きな声で「保山ひャンでーす!!」とお客さまにご挨拶。関西アングラシーンのライブに通いまくっていた高校時代に初めて保山さんと出会ってから27年ほど経っているのですが、驚くほど変わっていません…!今から30年後に出会ってこのままでももう驚かないかも。保山さんはフォーエヴァーな存在です。

そんな保山さん、実は過去に女子校に事務職員として勤めていらっしゃいました。学校が好きで学校を職場にしたけれど、勤めてみると学生本位に考えられていないその仕組みに失望もしたそうです。でもやりたいことができないのが青春なのだから、大人になってから“やり直し”を図る喬と深琴の行動は納得でき、「青春映画は青春まっただ中の若者たちではなく大人のためにある!」と話します。

自分の青春に対する復讐だとすると、破壊したり火をつけたり何をしても良さそうなものなのに、ふたりは見つかると怒られる程度のことしかしていない。「学校をそれほど憎んでいないのではないか?」という鋭い指摘も。ラストシーンで喬は道ゆく学生たちに胸を張って「おはよう」と声をかけていきますが、それこそが学生生活でやりたかったことなのかもしれません。

小学生シンガーなどのジュニアアイドルたちから今流行っているものなどを聞く「クラスメイトは小学生」、学校勤務時代の同僚などをフィーチャーした「無名人握手会」など、保山さんがこれまでやってきたイベントの話を聞いて、「保山さんは存在が『青春夜話』。この夜がずっと明けずに続いている」と切通監督。玉手箱を開けなかったら…というくだりが映画に出てきますが、保山さんは「僕はそもそも玉手箱をもらってない。今でもタイやヒラメの舞い踊りを見てる」と言います。20年以上前に見た保山さんと今の保山さんが変わっていないことに答えをもらった気がしました。

切通さんの奥さんとのなれそめ(素敵な話!)や、保山さんの性欲事情(淡白だそうです)など、お互い深い話にも切り込んだ楽しいトークでした。この映画を媒介にすると、性の話も楽しくできてしまう効果があるようです。

(mirai)


2018.02.09
『青春夜話』堀内正美さんトーク開催しました!

ひょんなきっかけで出会った20代男女ふたりの「青春のやり直し」を描いた映画『青春夜話』。1週間の上映期間中、毎日イベントを開催しています。2/7(水)は俳優の堀内正美さんをゲストに迎え、切通理作監督とのトークイベントを開催しました。

トークは毎回ゲストを変えていますが、『青春夜話』だけに「青春」の話題は欠かせないようです。映画の内容に触発されてか、学生時代のお話から性生活(!)のお話まで、堀内さんは惜しげもなく披露してくださいました。なんと初体験のお話も…!(野性味溢れるすばらしいエピソードでした)なんだか得をした気分になりました。

AV女優さんのお名前が出たりなど、堀内さんのぶっちゃけ話に場内は大盛り上がりでしたが、映画の事もしっかり話されました。こちらも堀内さんの忌憚のない意見が面白かったです。まず本作の率直な感想として「主演ふたりの演技がドキュメントを見ているみたい」と好意的なコメント。しかし冒頭のあるシーンでは、それが故に物足りなさもあったようです。

カメラが役者の動きを待つようにして撮っているシーンなのですが、例えば背後から追うように撮って、安定感よりもドキュメンタリー感を出した方が良いのでは、との意見を喋りました。「その人物は心が揺れているんだし」と付け加えられ、カメラで撮られる側の役者さんでもここまで技術的な話ができるのか、と感心すると共にとても納得感がありました。

堀内さんは切通監督の願望を詰め込んだかのようなシーンの数々にとても共感を抱いたご様子。「どうせまた映画撮るんでしょ。ギャラ出してくれないと出演しないよ」とシニカルにも映画業界の先輩からのあたたかいエールを送り、トークは終了となりました。

(斉藤)


2018.02.09
『青春夜話』トーク「震災脚本家が見た『青春夜話』」開催しました!

2/6(火)『青春夜話』上映後に切通理作監督と神戸市出身の脚本家・菱田信也さんによる「震災脚本家が見た『青春夜話』」と題したトークを行いました。

『青春夜話』本編を観ている間ずっと違和感を感じていたという菱田さん。そしてその違和感は一体なんなのかと考えたあげく、「この2人は共学出身者の人たちの男女の距離感の取り方だな」という結論に達したそうです。男子校出身の菱田さんによるこの視点は切通監督も驚かれていました。

共学出身の切通監督が「ぼくの高校は共学かつ私服でした。いかにも自由な青春という感じですけど、みんながやってるような恋愛の中には入れなかったんですよ。そこで疎外感や、うらやましい!と思っていました。」と語ると、「ぼくからするとその疎外感を感じることができることすら羨ましい。だって教室に女の子がいなかったから。
だから喬くんはある種健全というか、うらやましいなと思いました。」と切通監督。
他にも「あの用務員さんのアプローチの仕方は男子校的」「朝になったら姿を消す深琴さんの行動は共学的だ」など、男子校・女子校か共学かという視点で本作の登場人物を分析する菱田さんのトークに会場も大ウケでした。

男性は自身の人生を変える、いわば”ミューズ”といえる女性の存在が重要であり、『青春夜話』の喬君におけるミューズは深琴さん。
切通監督にもそういった存在がいるのではないかという菱田さんからの質問には、「ミューズと言えるような存在に自分の青春時代に出会いたかった、という願望がこの映画を作らせたのかもしれません」と語る切通監督。
監督自身も気づかなかった願望を炙り出す菱田さんの指摘はこちらも目からウロコでした。

男子校・女子校と共学の違いという切り口から多感な青春時代の異性との距離感の重要性について語られた今回のトーク。
「あの時の自分はどうだっただろう」「もし自分も青春をやり直すならどうする?」と、そんな視点で『青春夜話』を観るのも面白いかもしれません。

(コエタ)


2018.02.09
『青春夜話』切通理作監督×高山賢さんトークイベント開催しました!

上映3日目となる2/5(月)は、切通理作監督とスピッツやポルノグラフティなど名だたるアーティストのギター制作も手掛けているギター工房「Sago New Material Guitars」の代表である高山賢さんにお越しいただき、「いつか『映画を撮る』日が来る〜異業種監督の挑戦〜」と題してトークを行いました。

昔から音楽や映画が好きだという高山さん。音楽に関わる仕事をされているということもあり、「つい音楽と映像がシンクロしているかどうかを気にして鑑賞してしまう」と自身の映画の見方についておっしゃいます。

本作の音楽は撮影監督である黒木歩さんとKOHさんのお二人で活動しているKARAふるが担当。切通監督からは、「黒木さんから音のない方が画に引き込まれるのではという提案もあり、一部シーンではあえて音楽を使用していないんです」という制作秘話も。

また印象に残っているシーンについて、切通監督は音楽室で2人が背中合わせでギターをひく真似をするシーンを一番に挙げられました。「自分の中でイメージはあるけど、僕は普段ギターをひかないから演出の仕方がわからなくて…。曖昧な概念は通じないんだなと痛感しました」と苦笑い。初の監督作ならではの現場の難しさを語られました。 それに対し、高山さんは「僕なら、とりあえずギターを持っていきますね。やっぱり実際にさわってもらわないと感覚がつかめないと思う」という自身のギターのカタログ撮影時の経験も交えた具体的なアドバイスが。

自社のPVも作成しているだけあって、制作の現場に興味津々の高山さん。制作に切っては切り離せないお金の話までトークは多岐に渡りました。

終盤へと差し掛かり、話題は次回作の構想に。「次回、音楽をメインに据えた作品を制作する際には僕にお声かけください」と高山さん。この言葉には切通監督も「曲を聞けば映像が頭に浮かぶ。そんな作品を作りたいですね」と乗り気のご様子。もしかしたら次回はお二人の名前の載った作品が観られるかもしれない…!異業種の視点から見えてくる新たな作品の誕生に期待が膨らむ一夜でした。

Sago New Material Guitars のHP → 

(まりこ)


2018.02.06
『青春夜話』深琴さん舞台挨拶&切通理作監督トーク開催しました!

2/4(日)の『青春夜話』上映前、昨日に続き主演の深琴さんと切通理作監督にお越しいただき舞台挨拶を開催しました。なぜかふたりの背中にはおそろいの恐竜リュックが?!元町商店街4丁目の名物になっている“あの恐竜”のお店で買われたんだとか…。

本作について、「恥ずかしくて親に見せられない!」と深琴さん。ご両親が映画館に観に来たけどもう終わったと嘘ついて追い返す夢まで見たのだそうです。そんな深琴さんに切通監督は、自分が好きな深琴さんシーンをどんどん投げかけます。素の深琴さんが出てしまった「ふええ?」という返し、チアリーダーコスでの“上手すぎない”ダンス、目線がマニアックです…!

印象が定まらないのが深琴さんの魅力。切通監督からの褒め攻撃を巧みに躱しているのは照れなの?と思いきや、「自分の映画」と言われた瞬間「映画は監督のもの!これが自分のなんてイヤだ!」と厳しい反応。切通監督は「そんな~」と言いながらどこか嬉しそうだったことをお伝えしておきます…。

そして上映後には、「はじめて尽くしの監督体験-50を超えた彼は、なぜ突然映画を撮ろうと思ったか?-」と題して切通監督のトークを行いました。

映画を撮ることになるきっかけは、切通監督自身が発行するメルマガでした。掲載する評論のために映画をたくさん観ているうちに、良い映画はそれぞれのシーン単体でも美しく成立していることに気づいたそうです。それを検証すべく、2~3シーンで構成される10分程度の短編映画を作ろうと思ったことが発端となりました。メルマガでは、友人である作家が映画にまつわるショート・ストーリーを連載しており、そのひとつが映画の原案となったそうです。

制作総指揮を務めた友松直之監督や『花火思想』の大木萠監督に相談して脚本を何度も練り直すうち、企画は劇場公開を前提とした長編映画となりました。撮影監督の黒木さんなど、演出にどんどんアイデアを出してくれる頼れるスタッフと共に作りあげた作品ですが、「作品の価値を動かせるのは監督だけだと気づき、孤独なんだと知った」と切通監督。

客席からは、特にセックスシーンでの効果音が強い印象を残すが音にこだわりがあるのかと鋭い質問が飛び出しました。撮った映像を流しながらその場で効果音を作っていく(=生音)という手法で音づくりをしたのだそうです。セックスシーン以外でも、様々な場面で現実の上に音が重ねられています。音は演出のとても重要な要素であり、観る者に与える影響も大きいんだと改めて感じました。一度観た方も、ぜひ音に注目して再度観てみてほしいです!

初めての映画監督体験を話す切通監督は、とても楽しそうでした。これは次作も期待して良さそう?!ぜひまた新しい作品を引っさげて元町映画館に戻って来てもらいたいです!

(mirai)


2018.02.06
『青春夜話』深琴さん&黒木歩さん&KOHさん&切通理作監督トーク開催しました!

『青春夜話』初日の2/3(土)上映後、切通理作監督と主演の深琴さん、撮影監督で出演もこなし、さらにユニット「KARAふる」として音楽も手がけた黒木歩さん、「KARAふる」のKOHさんにお越しいただき、トークを開催しました。

映画評論家として映画に関わり続けてきた切通監督。深琴さんと出会って「この人で映画を撮りたい」と思い、さらにある現場で出会った黒木さんの仕事っぷりに惚れ込み「この人に技術面を任せたい」と思ったのだそうです。深琴さんは初めての主演、黒木さんは初めての長編劇映画の撮影。初監督作では一緒に成長していける仲間と作りたかったと話します。

ヒロインのキャラクターは実際の深琴さんの性格を反映させています。初対面の人には悪い印象を持ってほしくないのであまり自分を出さずにニコニコ笑っているという深琴さんですが、映画でもだんだん内面がむき出しになっていく役を演じています。序盤の雨宿りのシーンでは「すごくかわいい、“男性と出会うときの顔”をしている」との黒木さんの指摘に、「深琴さんはいつも会うと5分くらいこの顔なんですが、6分目からディスり始めるんです」と切通監督。確かにこの日のトークでも、序盤は大人しかった深琴さんが後半切通監督にツッコミを入れまくってました…!

黒木さんはどんどん提案してくれる撮影監督で、スクール水着のシーンも黒木さんのアイデアのひとつ。「脱がしたいんじゃなくて、女性によって脱がされたい。自分をさらけ出させてくれる存在を求めるという、奥底にあるものを引きずり出された」と切通監督。須森隆文さんにも「“切通理作”がだだ漏れになってる」と言われたそうです。

KARAふるのおふたりにとって、本作での音楽づくりは新たな挑戦でした。空気みたいに溶け込んでさらっと流れるのではなく、わざと違和感を残したり鋭くポイントを突くことを目指したとKOHさんは言います。深琴さんがいちばん好きだという、川瀬陽太さんと須森さんが追いかけっこするシーンの音楽について「この映画に対するKARAふるの批評だと思う」と切通監督。ぜひスクリーンでその意図を確かめてみてください。

深琴と喬のその後や続編のアイデア、切通監督の大学時代の甘苦いエピソードまでいろんな話題が飛び出し、さらに客席からの質問も次々と挙がり、たっぷり1時間超の充実したトークでした。2/9(金)の最終日まで、毎日ゲストを変えてスペシャルトークを実施します!乞うご期待!

(mirai)


2018.02.06
『辺野古 ゲート前の人びと』影山あさ子監督トーク開催しました!

米軍基地建設に反対し辺野古ゲート前に集まる人びとの肉声を伝えるドキュメンタリー映画『辺野古 ゲート前の人びと』。公開を記念して、初日2/3(土)に本作を監督した影山あさ子さんをお招きしてトークイベントを開催しました。奇しくも当日は名護市長選挙の前日。今後の沖縄基地問題の明暗を分かつ運命の日です。その影響もあってか、映画は超満員でのスタートとなりました。

政府による圧力が年々エスカレートしていると影山監督。作中でも映し出されますが、ある男性は有刺鉄線を切ったのみで5ヶ月間勾留されています。さらにゲート前の座り込みに対し不起訴処分も増えているとのこと。「不起訴ってことは不当逮捕ってことだからね」と、現在まかり通っている異常を影山さんは淡々ながらも語気を強めて訴えました。

トークの後半はお客さまを交えたQ&Aの時間となりました。質問のテーマに上がったのはフェイクニュースや政治無関心。歴史のつなげ方。また本土に暮らす人の沖縄基地問題への関わり方など、多岐にわたりました。現状がそうなので気が重たくなる話が多かったのですが、そんな中でもこのイベント会場が同じ意識を持った人びとの交流の場になっていたことに私は喜びを感じました。

惜しむらくは超満員にも関わらず若い方の姿が見えなかったことです。ネットやTVも良いのですが、映画というメディアから情報を得ることも必要だと思います。どう感じるかはともかく、まずは『辺野古 ゲート前の人びと』を観ていただきたいです。 

(齊藤)


2018.02.06
北欧ヒュゲリジャパン×元町映画館「ミニシアターで北欧映画を観る会」開催しました!

北欧諸国にまつわる情報を発信するWebマガジン「北欧ヒュゲリニュース」や、関西を拠点に〈北欧〉や〈日本〉をテーマにした異文化交流イベントの企画・運営を行う北欧ヒュゲリジャパンとのタイアップ企画「はじめて尽くし!ミニシアターで北欧映画を観る会@神戸元町映画館」を、2週目に入った2/3(土)の『希望のかなた』で開催しました。

集まって北欧の映画を鑑賞し、観賞後はみんなでフィーカ(ティータイム)という企画。北欧ヒュゲリジャパンでは映画がテーマのイベントは初めてとのことでしたが、男女とりまぜて13名の方が参加されました。

紅茶とともに用意されたおやつは、スウェーデンが発祥と言われるシナモンロール。参加者の中には、シナモンロールが大好きでこれを目当てに参加したという方もいらっしゃいました。今回は、北欧の森をイメージした大阪のパン工房「Keitto(ケイット)」のシナモンロールでした。生地に独特の歯ごたえがあって美味しい~。シナモンロールは国によって形状が様々なのだそうです。今回のものは形状はアメリカ風だけど、カルダモンが入っているからスウェーデンらしさがあるとか。さすが北欧好きのみなさん、口々に北欧豆知識が飛び出します!

参加された方は、北欧に何度も行かれていたり北欧の文化が好きだったり住んでいたことがあったりと北欧に特別な思いを抱いている方ばかり。それでも意外と「北欧の映画はあまり観たことがない」という方が多かったので、今回は良い機会だったかもしれません。

映画については、「穏やかなのに強いメッセージ性がある」「日本にいては実感が持てない移民・難民問題を生活レベルで感じられる」などの感想が話されました。ハッピーorバッドエンドと結論づけてしまわず、観た人それぞれが考えられるようになっているラストは「議論好きの北欧人ならでは!」という指摘も。予告編を見てちょっと重そうな映画だな…と思いながらも大量のワサビを乗せた寿司を見て興味が湧いたという方や、自分一人で観てもよくわからなくなるから感想を共有できる場があることが参加のきっかけになったという方もいらっしゃいました。

アキ・カウリスマキ監督の作品にはいつも印象的な犬が登場するという話から北欧のペット事情についてや、スウェーデンが移民を受け入れることになった歴史など、いろんな話題をみんなで共有し、楽しい時間を過ごしました。

北欧ヒュゲリジャパンでは、ワークショップやトークイベントなど様々な集いを随時企画開催していらっしゃいます。ぜひ一度参加してみてください!

北欧ヒュゲリニュース→

(mirai)


2018.02.03
「シネマニアックナイトvol.2 『名探偵 一色誠~元町映画館殺人事件~』劇場初公開記念、事件のことは監督に聞け! 』開催

1/27(土)、映画業界を深堀りをするイベント「シネマニアックナイト」。昨年の映写技師ナイトに続いて、今回は元町映画館が舞台となった作品『名探偵 一色誠~元町映画館殺人事件~』の上映を記念して開催されました。

ゲストは一田久作監督、林田あゆみさん(警部補役)、末輝真梨さん(マネージャー役)、平石静香さん(架空の映画の主役)、福嶋尚平さん(撮影)、川島拓さん(撮影)の計6名。

『名探偵 一色誠~元町映画館殺人事件~』はなんと上映時間が2分!。その間に難事件を解決していきます。そして出演者には当館のスタッフも??!

トーク前半ではキャスト陣に当館でで撮影された時の裏話をお聞きしました。一田監督の演出などを伺うと林田さんは「監督は同じセリフを何度も言わせますが、『ここがダメ』だとか言われたことはない。今回は台詞はほぼなかったですけどね」とおっしゃいました。末輝さんは監督にキャスティングされたときのことをお話し「本作は声が決めてだから、声をきかせて欲しいと言われた」とおっしゃいました。平石さんは本作のために作られた架空の作品の主演。「『壁ドン』などが台本にありました」とおっしゃいました。また本日、欠席された主演の坂元恭平さんからの動画メッセージも上映されました。また事件も起こりそうな予感。

トークは後半戦へ。スタッフさんに撮影技法や作品に対する取り組みなどをお聞きしました。福嶋さんは「監督の希望があると全身でそれを叶えたくなる。どうすれば良い映像になるか考える。身体中にあるマゾスイッチがONになる」とおっしゃり、会場の笑いを誘っていました。川島さんは「和歌山に住んでますが、カメラ趣味に合う人が少ない。撮影現場はかなり楽しかったです」とおっしゃいました。「スライダー」といった装置で映画館内を上から見下ろしたシーンを撮影したといった話もでました。

最後に一田監督は「面白い化学式や死因を考えてから、舞台やキャストを決める。今回に限ってはわたしの作品の作り方は少し変わっていると思います。今からもう一度上映しますが、すべてはこの2分間に詰まっています。楽しんでください」と語り、締めくくりました。

作品作りの面白さが伝わったでしょうか。そして今年はあるのか「元町ショートフィルムフェスティバル」。みなさんの想いが強まれば、きっと開催できるはずです。求む!作品、クリエイター!

(芋羊甘)

本日の上映作品

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