イベントレポート


2017.10.14
「池谷薫ドキュメンタリー塾 後期」開講しました!

ドキュメンタリー映画の知られざる魅力に迫る「池谷薫ドキュメンタリー塾」。10/5(木)より後期がスタートしました。来年の1月にかけて番外編を含めると全8プログラムでお送りします。講師は世界的に知られるドキュメンタリー作家の池谷薫さん。今回の塾では、自作を教材としながら撮影時のエピソードからテクニックに至るまで、いろいろな角度からドキュメンタリー映画について解説していただきます。

第1回目となる今回は、「ドキュメンタリーは"フィクション"である」というタイトルを掲げてガイダンスを行いました。ドキュメンタリーを、フィクションとの対立概念かのように捉えている方が多いように思われます。つまり、作り物であるフィクションに対しドキュメンタリーは現実が映されていると。しかし池谷さんは映像には作り手の意図が入り込むことが避けられないとし、客観・中立・公正なんてありえない、表現物なんだと話します。

そもそもカメラが日常にあること自体が非日常であると言えます。これは誰もが心覚えのあることだと思います。存在が見過ごされるほどカメラの影響は小さくありません。今回の講義では、カメラが及ぼす現実の変化について、その功罪2つの観点からお話しくださいました。

まずは池谷さんの教え子・赤﨑正和さんが監督した『ちづる』の場合。これは「功」の例です。『ちづる』は知的障がいと自閉症を抱える妹にカメラを向けたセルフ・ドキュメンタリーなのですが、実は本作、カメラを回し始めることによって、妹そして自分自身と向き合うことができるようになる赤﨑さんの成長物語とも言えるのです。カメラなしには起こりえなかった(かもしれない)赤﨑さんの変化が映像に焼き付けられています。

お次は功罪の「罪」の部分です。それは池谷さんのTVドキュメンタリー『独生子女(ひとりっこ)』の中にあります。ここで池谷さんは中国の一人っ子政策によってある女性が強制中絶を強いられる場面に遭遇します。迷いの中、カメラは回し続けられ番組にもなりましたが、カメラの暴力性を思い知るなど反省点も多かったようです。これ以降、被写体との関係の築き方を省みて作風は変化していきますが、そのあたりの事はこれからの講義で詳しく聞けるのではないでしょうか。

次回の講義はすでに定員に達しています。第3回以降の講義はまだ少し空きがございますので、お申し込みはお早めによろしくお願いします!

(斉藤)

  


2017.10.10
『さよならも出来ない』座談会開催しました!

恋人として別れたのにもかかわらず、家の中に境界線をつくり同居を続けるカップルを描いた映画『さよならも出来ない』。公開2日目の10/8(日)は上映後に、お客さまを交えた座談会を開催しました。

座談会とは、茶菓子をつまみながら映画の感想や疑問点をお喋りする会です。『さよならも出来ない』からは監督の松野泉さん、キャストの野里佳忍さん、土手理恵子さん、上野伸弥さんにご参加いただき、進行は当館スタッフの斉藤が務めました。

お客さまには10名の方にご参加いただきました。女性の方が多く、7:3という割合でした。まずさらっと『さよならも出来ない』の制作背景についてお話しし、それ以降はお客さまお一人ずつに映画の感想を伺っていきました。

驚いたのは、『さよならも出来ない』の鑑賞が3回目だという方が2名いらっしゃったことです。かく言う私もすでに2回観ていますが、短い上映期間にも関わらずこうしてファンを生んで足を運ばせていることは、ひとえに作品の魅力故だと思います。

もう一つ製作・興行サイドの興味本位からお客さま全員に尋ねたことがあります。それは「『さよならも出来ない』を観に来た理由」です。意外と多かったのは「映画のシチュエーションと似たことが最近自分の身にあって…」というような極めて生活に根ざした(?)動機です。年間たくさんの本数を観るようになった自分からすると、忘れかけていた気持ちだったのでとても新鮮に聞こえました。

座談会は一時間があっという間に過ぎ、個人的にはもうちょっと続けたかったです(笑)。みなさまにも楽しんでいただけていたのなら良いのですが。『さよならも出来ない』は今週金曜日10/13まで上映。最終日には舞台挨拶もございます。

(斉藤)

  


2017.10.10
『さよならも出来ない』舞台挨拶開催しました。

10/7(土)、京都のワークショップから生まれた『さよならも出来ない』。本作の上映を記念して舞台挨拶を開催しました。

ミュージシャンとしても活躍し、ワークショップの講師でもある松野泉監督が「こういうインディーズの映画を映画館で上映できるのが本当に嬉しい。京都などで上映した本作は一旦神戸で最後の上映となります。この場所が最後になって嬉しい」とおっしゃいました。

野里佳忍さんは「学生時代の修学旅行ぶりに神戸にきました。東京の舞台挨拶では帰り道にアクシデントもありましたが、神戸ではそんなことはなさそう。良い街です」とおっしゃいました。

土手理恵子さんは「この元町映画館は私がお芝居を始めるきっかけにもなった劇場です。そんな私が舞台上で挨拶しているのは不思議な気持ちです」とおっしゃいました。

上野伸弥さんは「学生時代からよく足を運んだ劇場です。今でもたまにふらっと来てだらだらとスタッフと話すこともあり居心地が良いですね」と語りましたが「すみません、また自分の挨拶中に会話が迷子になってしまいました。みなさん気をつけて帰ってください」と謎の締めくくり。会場の笑いを誘っていました。

長尾寿充さんは「土手さん、上野さんの地元でこの作品を上映できて嬉しいです」とおっしゃいました。舞台上では終始、他のキャストの皆様を笑顔で見つめている姿が印象的でした。

本作は別れてからも同棲を続ける男女の姿を描いています。舞台挨拶後半にはお客様とのQ&Aがあり、演出や作中に繰り返し出てくる書籍についての質問がありました。野里さんはお気に入りは村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」をあげました。作中の書籍にもぜひ注目してもらいたいです。

最後はキャストの“さよならも出来ない本”の話題へ移り、土手さんは益田ミリ, 平澤一平の「はやくはやくっていわないで」という絵本をあげ、「はじめて読んだ時に泣きました」とおっしゃいました。

関西の映画人により生まれた本作。独特の雰囲気や音楽にハマる人も多いのではないでしょうか。

『さよならも出来ない』は10/13(金)まで上映。あなたが“さよなら出来ないもの”は何ですか。

(芋羊甘)

  

更新情報

2017.10.14
トピックスイベントレポート上映作品前売り券更新しました

2017.10.10
トピックスイベントレポート更新しました

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上映作品トピックス前売り券更新しました

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2017.9.23
上映作品前売り券更新しました

2017.9.20
イベントレポート更新しました

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2017.9.12
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