イベントレポート


2015.7.26
『ゆずり葉の頃』中みね子監督舞台挨拶開催いたしました!


たくさんのお客様に静かな感動をお届けしています『ゆずり葉の頃』。2週目に入った7/25(土)、中みね子監督が舞台挨拶に駆けつけて下さいました。監督が来られるということで、元町映画館は満員御礼。

当日、中監督は京都シネマさんで舞台挨拶後、ここ神戸元町映画館へとダブルヘッダーで超多忙。実際、JRが事故で電車が止まり、急遽阪急電車で、お一人でお見えになりました。
そんなトラブルの中、元町映画館への到着はなんと、上映終了ぎりぎり5分前!落ち着く暇もなく、そのまま舞台挨拶へ。過密スケジュール&猛暑の中、疲れた顔ひとつ見せず、一生懸命お客様にご挨拶して頂きました。
しかし、そんなにしてまでも、ちゃんと全国の映画館へ舞台挨拶されるのには訳があります。「映画は出来上がった時が終わりじゃなく、皆さんに観てもらってはじめて完成になります。こうして映画館に足を運んでくれる皆さんとこうしてお目にかかれるのが一番の幸せなのです。だから私は、一人一人のお顔を見てお話したい。」と。

ときおり笑い話を交えたりして、舞台挨拶は楽しく終了。その後、2階へ会場を移し、サイン会までして頂きました。サイン会でも、お一人お一人丁寧に話されて、ご一緒に記念写真まで撮るという、終始和気あいあいと楽しい雰囲気でした。

ここまで、休憩もなしで一気に進むという、チャキチャキの江戸っ子らしく、パワフルで、まったくお歳を感じさせない、中みね子監督でした。

最後に監督のお言葉を。
「映画は家で観るのではなく、映画館でたくさんの人と一緒に観てほしい。」
さすが日本映画界の巨匠、岡本喜八夫人であります。映画愛に満ち溢れております。

(藤島)


2015.7.26
『たこ焼きの詩』初日豪華舞台挨拶開催!


7/25(土)11:00『たこ焼きの詩』舞台挨拶が上映後満席立ち見のお客さんの中開催されました。
監督の近兼拓史さん、主演の'とみずみほ'さんと古和咲紀(フルワサキ)さん、たこ焼き屋の店主役サニー・フランシスさん、劇中歌「君がシャ ララ」を歌うアカペラ6人組グループ、Permanent Fishさんの総勢10名!が小さな舞台に登壇されました。

『たこ焼きの詩』はつつましく暮らし支え合う母(とみずみほ)と娘(古和咲紀)の二人家族、その二人を支える下町の人々、それらすべてに捧げられた応援歌のような心温まる関西発日本初の"たこやき人情ムービー"です。

司会は近兼監督が務められまずはお母さん役のとみずさんが登壇されました。
とみずさんは熟練のたこ焼き職人で一人娘を育てるお母さんという設定で役作りのため本編時間(1時間16分)より長い1時間40分えんえんとたこ焼きを作るシーンの長回しがあったそうです。しかしお酒好きのとみずさんはビールを飲むシーンは一発オッケーだったそうです。

そして娘役の咲紀ちゃんの登壇、女子中学生で野球が得意、でも勉強は少し苦手、アカペラグループPermanent Fishの大ファンという明るくてお母さん思いの花梨(カリン)ちゃんがスクリーンから飛び出て来たようで舞台に爽やかな風が吹きました。
咲紀ちゃんも役作りのため中学野球部の朝練に参加したそうです。

次は「ボスー!」と呼ばれて登壇したのはサニー・フランシスさん、サニーさんのしゃべりは絶妙で満席の会場からしばしば笑いが起こっていました、さすがです。

最後に6人組Permanent Fishの登壇です。
今回は短い舞台挨拶での機材の搬入搬出の都合でミニライブをする予定は断念したのですが、なななんと、劇中歌「君がシャララ」をアカペラコーラスで歌って頂きファンの咲紀ちゃん他満席の会場も突然の素晴らしいパフォーマンスに大満足大拍手でした。

途中、出演者の宣伝告知もありました。
Permanent Fishさんは三宮のCASHBOXで毎週木曜日にレギュラーライブをされていますので是非一度素晴らしいコーラスを聴いてみてください。
サニーさんもお店をやっておられるんですよね?と話を振られたサニーさん、「はい近くでお店やっています、ここから電車で30分くらい行ったところ、今度阪急梅田9Fでカラアゲ、インドビールを売ります。」

そして最後に咲紀ちゃん、お母さん、監督からメッセージを御来場者へいただきました。
咲紀ちゃん:ネットでの短いお話だったこの映画がこんなに多くのお客さんに観ていただけてとても嬉しいです。
サニーさん:台本どおりのセリフやな
お母さん:これから全国でも上映ができるようになってそこに行って全国の地酒が飲めたら嬉しいです。
近兼監督:私は神戸市長田区出身でこの映画を撮りたいと思ったきっかけは大震災で当たり前だと思っていた下町の風情が失われたことです。建物は復元できても人々は元どおりにはできない。東北でも大震災があり全国のどこでもこのようなことが起こることが分かった。この映画には悪い人が一人も出て来ません。悪い借金取りを出したらもっとドラマ的になったでしょう。いつ失われるかもしれない下町を描きたかった。

20分足らずの舞台挨拶でしたが近兼監督の司会進行が素晴らしくまるでこの映画のような団結力でした。
登壇者の皆さんのお話ややり取りの密度は高くても軽やかでレポートしきれない部分が多々ありますがその一端でもお伝えできればと思います。

そして最後の監督の言葉は果てしなく重く希望に溢れるものだったと思いました。
前向きな希望や前進を語る時にそのきっかけとなった大震災に思いを馳せてこの映画を観るとまた違った見方・味方?ができるのかもしれません。

高橋


2015.7.15
元町映画館×映画チア部"シネマツーリングvol.2『わたしはロランス』編"開催しました!


7/11(土)学生による学生のための映画宣伝隊"映画チア部"によるシネマツーリングを開催しました。

そもそもシネマツーリングとは?
学生に映画館に来て!
映画館で映画を見て!
元町映画館をもっと身近に感じて!
同世代の映画友達を映画館で作って!
少し理解できない映画でも解説を聞いて、映画の見方を広めて!
というスタッフの想いから誕生しました。

3回目となる今回は『わたしはロランス』編。14名の学生が集まってくれました。まずは元町駅にて集合。そこから商店街を通り劇場へ移動。参加者の多くが初対面。でも観たい映画は共通している。それがシネマツーリングの良いところ。チア部を中心にみんな学校のことや映画のことで徐々に打ち解けていました。

上映の前に参加者でアイスブレイク。初対面だけあってみんな緊張していましたが、そこは学生限定だけあってすぐに映画の話で打ち解けているようでした。

13:20に劇場へ。参加者が集まって映画館の席に座るのはなんだか圧巻。

上映後には当館スタッフとチア部による今作の解説。
ロランスの口から蝶が出てくるシーンなどではスタッフが考えていなかった意見が学生から飛び出し参加者も皆さん頷いておりました。また今回は特別に当館で行っているグザヴィエ・ドラン展示のイラストレーター"Ayumi!"から参加者の学生にポストカードのプレゼントが!そしてサプライズで直筆イラストのプレゼントも。

学生によって生まれた考えを学生で共有する。これで参加者も新しい映画の見方がまた1つ生まれたのではないでしょうか。ツーリング終了後も学生同士での会話は止まらず、今日初めて逢ったとは思えません。

今後、シネマツーリングは月一で開催予定。映画友達を作りたい!1人で映画館はちょっと...と思っている学生の皆様。今回の参加者も皆さん同じでした。そんな問題お持ちでしたらぜひシネマツーリングへご参加お待ちしております。

(芋羊甘)


2015.7.13
MOEBON企画「まわしよみ新聞」開催しました!


7/12(日)の午後、MOEBON企画として中元文月さんによる「まわしよみ新聞」イベントを開催しました!

「まわしよみ新聞」とは、観光家/コモンズ・デザイナー/社会実験者のむつさとしさんが3年前に大阪で始めた"メディア遊び"です。誰でも参加できる気軽さとその面白さでたちまち広がり、現在では日本各地でイベントが開催されています。
まわしよみ新聞公式サイト→

今回の参加者10名のうち、まわしよみ新聞を知っているのは半数ぐらいでしたが、実際にやったことがある人はゼロ。中元さんの簡単な解説の後、2~3名ごとに4グループに分かれて作業開始です。

まずは時間を決めて各自の感性のおもむくままに記事の切り取りを開始。みなさん真剣な表情で新聞などを拡げています。1人3つほど記事を切り取ったところで、次はグループごとに各自の切り取った記事をメンバーにプレゼンしていきます。あちこちで笑い声が上がり、かなりの盛り上がり!

プレゼンが終わったところで、いよいよ新聞の構成に入ります。「このスペースに情報入れたい!」「色が足りない!」などあちこちで声が上がり、足りない素材を求めてテーブルからテーブルへと探しまわる人も。参加者はみなさん"いい大人"ですが、作業に夢中の姿はまるで子どものようです。楽しそう~。

そしていよいよ新聞が完成!完成した新聞を見せながら、グループごとに発表していきます。全体のテーマを設けて構成したグループ、ビジュアル重視のコラージュ感のあるグループ…完成した新聞はそれぞれに個性が出ていて面白い!いつか映画だけの「まわしよみ新聞」をやりましょう、という目標を掲げてイベントは終了しました。

完成した新聞は2Fロビーに続く階段入口に掲示しています。ぜひ立ち止まって読んでみてくださいね。

(mirai)


2015.7.6
Ayumi!さんイラスト展「About Xavier Dolan」始まりました!


特集上映「XAVIER DOLAN」の開催を記念して、イラストレーターのAyumi!さんによる
イラスト展示を2Fで開催しています。

イラスト展のタイトルは「About Xavier Dolan」。

グザヴィエ・ドラン映画の印象的なシーン(Ayumi!さんのお気に入りのシーン?)
を絵画にした作品が多数展示されており、それぞれにAyumi!さんのコメントがついています。
(コメントもまた一見の価値アリです!!)

Ayumi!さんの絵の特徴はなんと言っても「目」ではないでしょうか。

『わたしはロランス』のフレッドも『胸騒ぎの恋人』のニコラも
『Mommy』のスティーブもみんなAyumi!さんのイラスト世界の
目になるんですが、これがキュートで私は好きです。

一見、似たような目に見えるんですが、微妙な表情を捉えているところがまた凄く、
注目していただきたいポイントです。

Ayumi!さんの在廊日は
7/12(日)11:00~14:00
7/18(土)16:00~20:00
7/19(日)17:00~20:00

映画が大好きなAyumi!さんですので、
映画、またはイラストのお話をされてみてはいかがでしょうか。

オリジナルグッズも販売しておりまして、
在廊日には購入者特典として即興イラストのプレゼントもあるそうです。

イラスト展の開催は7月31日まで。
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄り下さい。

(斉藤)


2015.7.6
「特集XAVIER DOLAN 前夜祭」開催しました!


元町映画館で大プッシュしているカナダの新鋭グザヴィエ・ドラン。
グザヴィエ・ドラン監督特集の前日、7月3日に「特集XAVIER DOLAN 前夜祭」を開催しました。

場所は神戸の海岸沿いにあるサカナの大きなオブジェが目印の「cafe Fish!」。
実は映画や音楽などのカルチャー発信地でもあります。
洗練されたモダン建築が醸し出す雰囲気はドラン映画とよく合います。

夕日が沈んできて、19時をすこし回った頃からイベントがスタート!

第1部は「ドラン先生の公開授業」の上映でした。
公開授業はパリの映画館「forum des images」で開催されたもので、
ドラン監督が惜しげも無く自身の作品について語っています。

監督論、俳優論を語る他、気に入っていないシーンなどの暴露もあり、
ファンとして堪らない内容でした。

第2部は映画解説者の中井圭さんと栄町にある洋服屋「spacemoth」のオーナー豊田香純さんによるトークショー。

中井圭さんは下北沢のB&Bでグザヴィエ・ドランにまつわるトークイベントを
俳優の村上虹郎さんと5月に開催したばかりでしたが、
「まだ語り足りない!」と東京からはるばる駆けつけて下さいました。

トークショーは「監督は真実は言わない、真実は作品から分かる」というお話から始まったのですが、
まさにその言葉通り、ドラン映画をひとつひとつ丁寧に掘り下げていくことで、
グザヴィエ・ドランの真像が明らかになっていく様は本当におもしろかったです。

特に印象的だったのは、ドラン映画における一見、感覚的な演出は
実は論理的とも言えるというお話。

例えば『胸騒ぎの恋人』では様々な色のフィルターがシーンによってかかりますが、
これは登場人物が本心を語っていない時にだけ見られるとのこと。
またカラフルな衣装が目立ちますが、その色で人間の関係を表しているなど、
作品をすでに鑑賞している人も、もう一度作品を見て、確かめたくなるお話がたくさん聞けました。

グザヴィエ・ドラン特集は7月17日までの上映。
そして最新作「Mommy/マミー」が11日から、主演作『エレファント・ソング』が18日からと続いていきます。

「グザヴィエ・ドラン」を知らない方も、特集上映は始まったばかりなので、ぜひこの機会に!!

(斉藤)


2015.7.5
『神々のたそがれ』トークを開催!満員御礼!


『神々のたそがれ』初日である7/4(土)トークを開催しました。今回のトークゲストは泣く子も黙る(失礼!)丹生谷貴志さんと鈴木創士さん。このお二人のカップリングトークは実は今回が初めてではなく、2年前の『熱波』でもお二人にご登壇して頂きました。その前にも個別でのトークも1回ずつあり、「元町映画館の論客と言えばこのご両人!」と言いたいほど、毎回楽しいトークをして頂いております。
もちろん私個人的にも大ファンであります!

丹生谷さんはストルガツキー兄弟の原作をその昔フランス語訳で読まれたそうで、彼らの事(兄アルカジィは日本通で安部公房のロシア語翻訳をしているとか)、映画との関わりや、原作との違いなどの「知識」を少し説明して下さいました。
お二人は、いつもあらたまってご挨拶から始まりません。いきなりの丹生谷さんのマシンガントークから始まり、これがちょっと長くなってきて、観客は一言も喋らない鈴木さんが気になって来ます。「こりゃ入りにくいだろうなぁ」と心配になってきます。が、そこはさすが鈴木さん。開口一番「この映画はSFじゃないよね。これは完全なルネサンス映画だ!」と力説。
ルネサンスは絵画や音楽など芸術が溢れていたように言われるが、実は日常生活はこの映画のようにぐちゃぐちゃでドロドロで、不潔で臭かったに違いないと。大都市の疫病の蔓延や教皇と皇帝の戦いなど酷い時代だったのではないだろうか?と最近思っていたところに、ゲルマンがこの映画で説明してくれた事に感銘した。この映画はルネサンス映画としてリアルなのだ。まさにヨハン・ホイジンガの『中世の秋』だ。と。

鈴木さんが話し出してからのお二人の掛け合いは絶妙で、丹生谷さんの話しの脱線ぶりや、時々入るお二人の毒舌(直ぐ後に入れるフォローも込み)も健在であります。何時間も聴いていたいと思えるほど、おもしろかったです。

その他、なぜ「神はつらい」のか。や、原作のタイム・パラドックス的なエピソード。ゲルマン監督の旧作『戦争のない20日間』との共通点。個性の強いエキストラの素晴らしさ。蓮實さんとカイエ・デュ・シネマの対話。チャーリー・ミンガスっぽい音楽の話。等々…。お話は尽きません。たっぷりと1時間半トークして下さいました。

今回、配給会社の方もお見えになり、トークにも参加して頂きました。ありがとうございました。

私もこのトークの為に、ゲルマンの旧作を4本とも観ておさらい。さらに『神々のたそがれ』も観て、豪華パンフレットを端から端まで読んで、今日のトークに備えましたので、お話がすんなりと入って来て、個人的にもとても納得できたトークショーでした。
ありがとうございました!

『神々のたそがれ』は7/24までですが、アレクセイ・ゲルマン監督旧作の4本(これを全作観ると『神々のたそがれ』までどうつながっているのかが良く解ります)は7/10(金)までの上映です。お見逃しなく。
旧作は滅多に上映しない(しかも全部デジタルではなくフィルム上映!)ので、この機会に是非ご覧下さい。

(おもしろ)

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