イベントレポート


2016.3.29
『美術館を手玉にとった男』トークイベント「オリジナルなんて存在しない?」を開催しました。


3月26日より上映の『美術館を手玉に取った男』公開記念として、上映初日にインディペンデントキュレーターの加藤義夫さんをお招きし、トークイベントを開催いたしました。加藤さんはかつてギャラリーのスタッフとして美術館への作品の販売を担当していたり、美術評論家として美術館の新収蔵品の評価委員をされていた経験から、美術館の作品購入に関するさまざまなエピソードを紹介しつつ、美術作品とその価値をめぐる問題について語ってくださいました。

ひとえに美術館といっても公立か私立か、あるいはお国柄の違いなどによって作品の購入の仕方が全く異なることや、購入方式の違いによってコレクションの質が変わってきてしまうというお話は、特に興味深いものでした。美術館は、いい作品を収蔵するためにはギャラリーや画商とも肩を並べて競争していかなければならない存在なのだそうです。それにしても、美術館と競って美術作品を購入しまくるコレクターが存在するなんて、世界には想像もつかないくらいのえげつないお金持ちがいるものなのだなあ…と感心してしまいました。

また、作品の真贋について、芸術家として成功した画家や彫刻家のなかには、作家自らが作品を制作するのではなく、作家が弟子たちに指示しながら制作した作品についての「真正」とはなにか?という問題や、作品が一点物ではない複製芸術(版画や写真)のオリジナリティの定義の難しさなどの問題を挙げてくださいました。そもそもの「オリジナル」という概念自体が極めて危うい存在であることを加藤さんのお話から伺うことができました。

国外の贋作の被害例についていくつかの例を挙げてくださったのですが、それらの贋作の発見の多くはアーティストたちによるものであることがまた印象的で、作品の細部を見極める能力は、実は学芸員よりも普段から制作によって鍛えられた鋭い観察眼を鍛えているアーティストの方が肥えているのかもしれません。マーク・ランディスもそのような優れた眼をもった画家のひとりだったのでしょう。

『美術館を手玉に取った男』は元町映画館にて4/8(金)まで上映です。

(舘)


2016.3.27
『選挙フェス!』杉岡太樹監督舞台挨拶開催しました!


3/26(土)『選挙フェス!』の初日上映にて、杉岡太樹監督の舞台挨拶を開催しました。同日に京都での自主上映会もあり、東京から関西での2会場に駆けつけてくださいました。

どういった経緯でこの映画ができたのかお聞きすると、「三宅さんが立候補することが決まったとき、彼から選挙活動を記録してほしいと依頼されたのが発端。正直おいしい仕事だと思ったんですが、《ここを撮ってくれ》《ここはNG》という風に自分の映像作品をコントロールされることは映画監督としての自分が拒否した」と杉岡監督。

そして「一切の資金援助を受けず、アウトサイダーとして活動に密着して"映画"を撮らせてほしい」と頼んだのだそうです。「ここは撮らないで」というNGはなしという条件に、戸惑いながらも三宅さんがOKし、完成までは一切見せずにいました。そして完成して初めて見せたときに三宅さんが無言で去っていったのが嬉しかったと話します。

「喜ばれるのも怒られるのも何かが違う。ちゃんと"三宅洋平"を映せていたんだなと、彼の少し照れたような表情を見て思いました」。三宅さんのファンでこの映画を観に来られたお客さまも「三宅洋平という人間がそのまんま映画になっていた」と話していました。

私が最も印象に残ったのは、演説を終えた三宅さんが大阪市に対して抗議活動をしている一人の聴衆と意見をぶつけ合う場面。地元の方ならすぐにわかりますが、これは三宮での選挙活動時のもの。「神戸は重要な場所になった」と杉岡監督もおっしゃっていました。

舞台挨拶の後はパンフレットを購入された方へのサイン会もしていただきました。「舞台挨拶というよりも、逆に観た人の言葉を聞きたい」と話していた杉岡監督らしく、お客さまそれぞれと熱く言葉を交わしていました。

映画に、映画館に、大きく文化に対しても、真剣に熱く語る杉岡監督。ただ不満を述べるのではなく、安直に理想を語るのでもなく、これまで考え抜いてきた時間の蓄積が確かに見えるからこそ言葉のひとつひとつが鋭く響いてくる気がしました。だからこそ三宅洋平さんの力のある言葉にも、ある意味「負けない」映画になったのだと感じました。

『選挙フェス!』は4/1(金)まで上映中。ぜひ幅広い世代の方に観てほしい作品です!

(mirai)


2016.3.22
元町シネクラブvol.29開催!!


3/20(日)元町映画館で公開された作品、そして映画についてお話する元町シネクラブvol.29を開催しました。

参加者は男性2名、女性4名と...と他の映画のお話の会より女性が多いって意外なことらしいです。元町シネクラブでは女性目線の映画の感想も豊富豊富。

『ひつじ村の兄弟』
ブラックユーモア、ひつじをめぐる兄弟喧嘩。映画を見ていない参加者のために、あらすじをたどりながら、笑ったシーンなどを紹介。特にラストシーンは「良かった。ジーンときた」「実はあの二人本当はめっちゃ仲が良かったんでは」と様々な意見が。

『A FILM ABOUT COFFEE』
「なぜ100円のコーヒーがある中で、700円のコーヒーが売れるのか。安いから売れるのではなく、高いのには理由があるから皆さん興味を持ったんじゃないでしょうか」「サイフォンが日本生まれというのは初耳。私たちは良いものを選んでいく必要がある」という意見もありました。

『光のノスタルジア/真珠のボタン』
「見せ方が上手い」扱ったことのないテーマを映画化したパトリシオ・グスマン監督を絶賛。普段聞けないような映画の背景、そして自分たちがもっている固定概念を良い意味で覆された映画だったのではないでしょうか。

『セシウムと少女』
「実写とアニメーションが融合しているということもありぜひ若い人に見て欲しかった」という意見がある一方で「若い人には少し難しい内容だったかなぁ」とも。

今回は大阪で開催されていた「第11回大阪アジアン映画祭」についてぜひお話したいという参加者がいらっしゃいました。
映画祭の公式パンフレットに沿って一本一本、作品を紹介されました。褒め言葉と毒舌も交えた紹介は一流のプレゼンのよう。特に香港推し。特にオススメしていた『そんな風にわたしを見ないで』(ヴィゼマ・ボルヒュ監督)みれば良かった!!

元町映画館で上映された作品以外にも映画のことであれば是非お話しましょう。お客様が映画を見て、思った感じたことをここで共有できればと思います。映画の見方はここで拡がります!!
次回は4/17(日)皆様お待ちしてま~す。

(芋羊甘)


2016.3.17
『一献の系譜』上映記念、白鶴酒造酒蔵見学、開催!!


元町映画館で『一献の系譜』の上映が終了して早1ヶ月...その集大成として3/5(土)に白鶴酒造にて蔵見学を開催しました。

会場に集まったのはお酒好き総勢10名。しかも今回は普段解放されない本店二号蔵を見学できるとあって私も非常に楽しみにしていました。

まずは手洗い、消毒から。これ必須。当日はちょうど、大吟醸を仕込んでいる最中でした。約10名ほどの杜氏、社員の方でしょうか。一人がお米を水につけ、もう一人が時間を計る。この一連な作業の中に白鶴の歴史が詰まっていると感じました。また劇中に現れた麹室も見学することができました。実際の麹室は天井が低く、徹底的に温度管理がされていました。最近は機械で測ることがほとんどのようですが、かつては職人さんの感覚で判断したというからすごい!!

隣接している白鶴酒造館では、白鶴の歴史、日本酒作りに使われていた器具も展示されていました。米を大きな樽に入れて発酵させている時は命がけ。杜氏が樽の縁に立ち混ぜている時は酸素濃度0。その影響で倒れて樽に落ちてしまうこともあったそうです。日本酒作りは命がけなんです。

全国でも屈指の日本酒生産量を誇る白鶴酒造。そこで実際に手作業で行う洗米作業を見ることができて本当に良かった、今回の上映に合わせて改めて日本酒は機械的に製法されているわけではなく、米作りから、洗米、発酵と人の手にかけられてから作られることを改めて知ることができました。

白鶴酒造さま、ご協力感謝、感謝です。素敵なお土産もついてお客様にも喜んで頂けたのではないでしょうか。4/9(土)には2016年春の蔵開きも開催予定。近所に日本酒の酒蔵があるって最高!!

白鶴酒造株式会社公式ホームページ→

(芋羊甘)


2016.3.15
『ディアーディアー』トークイベント開催しました!


子どものころ、幻のシカを発見したことがきっかけで人生が狂ってしまった3兄妹。父の危篤をきっかけに10年ぶりの再会を果たした3人の葛藤を、時にコミカルに、時にシリアスに描く『ディアーディアー』。公開を記念して、3/13(日) に菊地健雄監督と和田淳さん(アニメーション作家)をゲストにトークイベントを開催いたしました。

本作では和田淳さんによるアニメーションが使用されています。冒頭の博物館のシーンで、菊地凛子さんがボタンを押すと、リョウモウシカについての映像が流れ始めます。映画の舞台ではリョウモウシカと呼ばれるシカが希少動物であり、何年か前に地元の子供たちが発見して以来目撃されていないことが簡潔に語られます。トークイベントではこの導入部に当たる重要なシーンで、なぜアニメを採用したのか。また和田淳さんに依頼した経緯からお話いただきました。

当初、台本ではアニメではなかったとのこと。博物館でありがちな資料写真を駆使して表現するつもりだったそうです。しかし過去の写真をどうやって作るか。ローバジェットという現実的な問題もあってアニメーションに変更されたそうです。さらに海外でも活躍する菊地凛子さんの存在感に負けないものを持ち込みたいという思いもあって、いろんなきっかけを経て和田淳さんにお願いされたとのことでした。

アニメと実写がお互いがじゃまするのではなく、雰囲気がうまく溶け合っていると私は思いましたが、とはいえ和田淳さんの描くアニメーションはかなり個性的です。博物館で流れる映像としてはリアルさに欠ける懸念もあるかと思います。しかしこれはトークの後半の内容と繋がるのですが、菊池監督曰く、生々しいものを描くことに徹していないとのこと。例えば登場人物の服装で言えば、兄が工場で働いてるのに黄色いジャケット、妹が"やけに"露出度が高いなど、フィクション的な要素があえて多分に入れられています。言われてみればたしかに現実的ではないなと私も思いましたが、鑑賞中はまったく気になりませんでした。そしてここに『ディアーディアー』の魅力の理由があるのかと、食い入るようにトークイベントに夢中になってしまっていました。(レポート担当なのに!)

ここですべてをお伝えすることはできませんが菊池監督と和田さんのお話は大変面白く、また映画を再び観たくなってしまう内容でした。私が内容を正しく伝えれているか不安なのですが、トークイベントがとても濃密な内容だったことは伝わっているかと思います。たくさんの映画の知識や経験が作らせた『ディアーディアー』3/25までの上映です。ぜひご鑑賞いただきたいです。

トーク終わりに本作でタイアップしているシカ肉料理専門店の「鹿鳴茶流 入舩」さんに行きました。めちゃくちゃ美味しかったです。こちらも映画と一緒にオススメします!

(斉藤)


2016.3.15
『ディアーディアー』主演の桐生コウジさん、斉藤陽一郎さんの舞台挨拶を開催しました!


『ディアーディアー』上映初日の3/12(土)、主演の三兄妹のお二人、桐生コウジさんと斉藤陽一郎さんが舞台挨拶に来て下さいました。妹役の中村ゆりさんは、今舞台中とのことで、ご登壇できませんでした。残念!
神戸での上映は、大阪から大幅に遅れたということもあってか、ちょっとお客さんの入りとしては寂しい状況でしたが、お二人はさすが役者さん。それでもどんどん話しが盛り上がって、楽しい舞台挨拶になりました。

桐生コウジさんは、本作のプロデューサーでもあります。実は、前回プロデュースした、元ももクロの早見あかりさんが出演された『市民ポリス69』が、公開時にちょうど東日本大震災のため、舞台挨拶が中止になったりして、プロモーションがちゃんと思うように出来なかったらしく、本作『ディアーディアー』が上映できて本当に良かった。とご挨拶されました。しかし、それでもちょっとしたトラウマというか、3月になるとまだドキドキするらしいです。

斉藤陽一郎さんは、精神的に少し障害を持つ弟役を演じるにあたって、苦労したところは「そういった演技は飛ばし過ぎると一人浮くので、抑えたり出したりの兄妹三人のバランスを取ることをずっと考えていました」とのことでした。自分だけの演技ではなく全体のバランスを考える。さすがプロフェッショナルであります。

実は、明日にもオープニングのアニメーションを作成された和田淳さんをお迎えして、菊地健雄監督とのトークがあります。しかし、監督は1日前入りで本日神戸に入られていたので、急遽途中から、ご登壇してもらうことになりました。
菊地監督はお二人の舞台挨拶を観客席から見られてて、言い合いをしている本当の兄弟のように見えて、ある意味キャスティングは正解だったなと思ったそうです。

今作の物販である、パンフレットは監督が自費で出版されたそうです。とってもかわいい表紙で、監督のセンスの良さが出ております。
もう一つの物販の「ディアーディアーTシャツ」ですが、本作に出演されている染谷さんが描いた絵(監督の顔をした鹿!キモ可愛い!)だそうです。が、裏話として、角の部分は菊地凛子さんが描いたとのこと。ご結婚前の共同作業ということで、こりゃ買いですね。→

『ディアーディアー』
話の展開やドタバタの盛り上げ方が特に面白い!さすが大きな作品で助監督をたくさんされている菊地健雄監督の満を持しての本作。とってもオススメであります。
当館での上映は3/25まで。お見逃しなく。

(おもしろ)


2016.3.15
3/12(土)『セシウムと少女』トークショー開催!


この映画は17歳の少女ミミちゃんが経験する一夏の物語です。
実写/アニメ/ミュージカルとジャンルを横断した娯楽でありながら今の日本への抗議でもあります。それを可能にしたのはベテランと若手の優秀なスタッフの結集(を可能にする才谷監督の人脈)でした。

この希有な作品について才谷遼監督と新聞記者・映画ライターの阿久沢悦子さんにお話いただきました。
あっちこっちへゆく才谷さんの話、それを阿久沢さんが見事に進行させたトークのごく一部です。

阿:『セシウムと少女』4回も見てます。大好きな作品。80年代サブカルテイストを感じる。
才:世界で5000ある映画祭から250くらいに応募して米英のラファイエット、ハンチントン、ロンドン、ニューヨークの映画祭に招かれ色ん な賞を受けました(劇場受付にトロフィーあり)。ジャカルタの映画祭にも行きました。
阿:東京ポップ(実写とアニメの混交シーン)で浅草などの日本の古いイメージが出ていますね。ジャポニスム的な。
才:お風呂、銭湯が海外で受ける。才谷遼というペンネームは尊敬する司馬遼太郎から。この国のかたちが近代以降おかしくなった。
さっき近くの店でこんなもの買ったんだ、前から欲しかった(取り出されたのは日の丸から日差しが赤く放射する旭日旗)。朝日新聞の社旗でもあるね。
阿:鶴見俊輔さんは「君が代」は嫌いだが「海ゆかば」は好きと仰ってましたね。

阿:レトロなものがよく出て来る。神様たちが飲んでいるお店とか。
才:神様たちもやることがないから呑んでばかりいる。

最後に知っておきたい3つです。
・「1984年」(ジョージ・オーウェル)が世界観のベース。
・岡本喜八監督は才谷監督の師匠。
・才谷さんの多彩な顔(漫画家、編集者、映画館の経営者、助監督、監督)。

2011年3月11日から5年と1日後の2016年3月12日に元町映画館にて開催。

(高橋)


2016.3.5
『真珠のボタン』トークイベント開催しました!


3/5(土) チリ南西部の海岸部の歴史を負ったドキュメンタリー『真珠のボタン』のトークイベントとして写真評論家の清水穰さんにお越しいただき、劇中に使用されていた先住民の"写真"を手掛かりに、写真や映像による先住民へのまなざしについて語っていただきました。

はじめに清水さんより劇中で登場する民族の地理的な分布などについての解説をいただき、お話は映画に登場する先住民(セルクナム、ヤマナ、カウェスカなど)を研究対象とする人類学のまなざしへと進行していきました。

某◯谷プロの特撮に登場してきそうな怪奇な姿をした人間の姿が、チリ南部に居住する先住民のかつての姿であるとして劇中では紹介されますが、実はこれらの写真が写真家の依頼によって演じられたことや、この写真が撮影された当時もうすでに先住民の人々も普段から洋服を着用していたことが清水さんの解説によって明らかにされます。まさかの衝撃。しかし、この写真を撮影する写真家マルティン・グシンデはかれらの文化のなかに自らの身体を投じており、実際に彼が儀礼に参加したときに撮影された記録写真までお見せいただきました。先住民に助けられながら儀礼の衣装を身につけようとしている写真は、一般的な学術のための記録写真とはまた異なる、ある意味対等な関係が垣間見えました。

これらの資料写真を丹念に解説してもらうと、実はこれらの人類学写真がかなり個人的な関係性と交渉の上に成り立っていることがわかります。しかし、だからと言ってグシンデが完全に不均衡な力の関係性なしに先住民と関係することができたわけではなく、彼もまた西洋からのロマンチックな先住民へのまなざしを捨てきれなかった写真家の一人であったことも事実なんだそうです。

今回のトークでは写真を中心に取り扱ってお話いただきましたが、こういった撮る側と撮られる側の不均衡な力関係はあらゆるドキュメンタリー映画にも当てはまるのかもしれません。そしてなによりそれらのイメージを消費してしまうことについても改めて考えなければいけないと感じました。

『真珠のボタン』は3/11まで公開です。

(舘)


2016.3.1
『ア・フィルム・アバウト・コーヒー』トークイベント開催しました!


いま注目を集めるスペシャリティコーヒーについてのドキュメンタリー映画『ア・フィルム・アバウト・コーヒー』。公開2日目の2/28にトークイベントを開催しました。題して「神戸の喫茶店、あれやこれや」。コーヒーカルチャーを語るのなら、日本の喫茶店文化を見逃す訳にはいかない!ということで、喫茶店を若い頃からこよなく愛するというWAKKUNさんと沖常雄さんにお越しいただき、喫茶店の魅力を語り尽くしていただきました。

喫茶店が大好きというおふたりはKOBE喫茶探偵団に所属されています。
(喫茶探偵団のFacebookページはこちら→) 

KOBE喫茶探偵団の団長(!)である沖常雄さんは本業では沖食器を経営されています。イベントでは特別にコレクションされている大切なカップをお持ちいただきました。(なんと!写真を撮ることを失念。見て頂きたかったのに残念。よく喫茶店の壁にずらーっと並べられている洋風のカップとソーサーのセットのものなんですが、私もお気に入りを見つけました。カップがグリーン、ソーサーがグレーの単色もので、ちょっと北欧雑貨の雰囲気にも似ていて素敵でした...)カップの話で一番印象に残ったのは、トイレでよく目にするTOTOが実は喫茶店などで使用するカップを製造していたというお話。その技術が便座に変わったとは!驚きでした。

お次は喫茶探偵団の組員(?)WAKKUNさん。WAKKUNさんは神戸を中心にイラストレーター、絵本作家として活躍されています。WAKKUNさんには自身の喫茶店との出会いなどルーツからお話いただきました。また昔神戸にあった喫茶店などもご紹介していただき、お話を聞いていると、マスターがかなりの確率で変わり者ということが判明(笑)。驚きながらも、ちょっと羨ましい気持ちで私は聞いていました。「いま神戸で変わり者のマスターはいますか?」と聞くと「のらまる食堂」の名前が!ここでは鈴木常吉さんなどミュージシャンのライブイベントも開催しているそうです。元町映画館近くにあるのに入ったことがないので、行ってみようと思いました。

後半は喫茶店の写真をスライドしながらお話いただきました。写真で見ると、さらに喫茶店への興味が湧いてきます。店内が植物まみれになっている喫茶店などユニークなお店も多数ありました。そして意外にも元町近辺ということで、普段歩いているのに見逃してしまっていることにも驚きました。魅力的な日本の喫茶店文化ですが、廃れゆく文化というイメージも拭えません。しかし廃れさせてしまってはもったいない!文化を守る方法はそこを利用することですよね。「喫茶を探偵するぞ!」くらいのスタンスで入ったことのないお店にもどんどん入っていこうと今回のイベントを通して感じた次第です。入ってみないことには魅力は分かりませんもんね!

(斉藤)


2016.3.1
『光のノスタルジア』スペシャルトーク開催!!


2/27(土)梶野文義さん(甲南大学理工学部物理学科教授、宇宙線物理学)をお招きし『宇宙のファンタジア』と題したスペシャルトークを開催しました。

本作はチリのドキュメンタリー映画の巨匠、パトリシオ・グスマン監督作品。天文学を学びながら、生命の起源を探す人々がいる一方で、同じ場所で過去の悲惨な出来事がきっかけで遺骨を砂漠の中から探す遺族の姿を追ったドキュメンタリー映画となっています。

普段は歴史に焦点を当てたトークが多い中で今回のテーマは宇宙!
宇宙についてのお話は当館では初めてだったのではないでしょうか。

映画の舞台は南米チリのアタカマ砂漠。そこは大気が非常に安定しており天文学を学ぶ場所としては最適だそうです。そこに設置されているアルマ望遠鏡。日本も投資したその望遠鏡によって昼夜、宇宙で起こる現象が観測されているそうです。

一番、すごっと思ったのがブラックホールのお話。宇宙のどこかでブラックホールは存在してそれらがぶつかりことで重力波が起こる。それが届くことによって地球がひずむことも。その現象をCGで再現した映像では、かなり揺れている。ぶつかりあう音も聞くことができましたがドックン、ドックンと心臓の音のよう。パソコン上から聞こえるその音は電子音にもかかわらず、生きている、そんな印象でした。

また最近ではアインシュタインが提唱した宇宙の重力波の存在を初めて検証することに成功したことがニュースでも多く取り上げられました。

梶野さんによると宇宙は日々変化しているとのこと。生命はどこで生まれたのか。それを求めて理論と研究方法は日々進化しているそうです。
普段、宇宙のことを気にしたことはありませんが、映画を通じて全く知らないことを知る。映画の良いところを改めて知った。そんな1時間でした。

『光のノスタルジア』は3/11(金)まで公開中

(芋羊甘)


2016.3.1
「元町シネクラブvol.28」開催しました。


あの映画のあそこは一体何を表現していたの?
あのシーンのセリフがめっちゃカッコ良い!
結局、劇中のカップルは幸せなの? などなど
映画には面白い、疑問など、私たちの感情を刺激する、要素がたくさん詰まっている!!
それをみんなで共有する場所、それが元町シネクラブ。

2/21(日)参加者の手作りのお菓子、そしてお茶を囲んで今回もゆっくりとスタート。今回のテーマ作品は『知らない、ふたり』『新しき民』『創造と神秘のサグラダ・ファミリア』

『知らない、ふたり』
みなさんのお話は好きと嫌いの境界線についてのお話で始まりました。「好きって言えば、いいもんじゃないからね」と言ったセリフをつまんで、今泉監督の前作『サッド・ティー』から今泉監督あるあるもありました。監督の他の作品を見ていると話が盛り上がるのもシネクラブの良いところですね。

『新しき民』
自主制作映画として、農民の一揆を描くような作品は非常にお金がかかる。たくさん映画をご覧になっているお客様から今作のような労働問題を扱った作品についての話しがあり、参加者の皆さんも感心されておられました。

『ベルイマンの黄金期』
巨匠、イングマール・ベルイマンの傑作選ということで最近、映画を劇場で見た人には非常に興味深いものばかりで光が差し込むシーンや、出身のスウェーデン映画の雰囲気など作品を飛び越えて盛り上がりました。

最後に、どんな映画を最近見たかという話題になり塚口サンサン劇場で行われた『キングスマン』の特別上映や『スターウォーズ』など、元町映画館で上映された以外の話題作についての感想もありました。実際に参加した人の声が聞くのはやはり面白い。

次回、シネクラブvol.29は『ひつじ村の兄弟』『光のノスタルジア/真珠のボタン』『セシウムと少女』『A FILM ABOUT COFFEE』について。もちろん作品を見ていなくてもOK。

映画好きはもちろん、映画初心者もどんどんお待ちしております。

(芋羊甘)

更新情報

2017.9.20
イベントレポート更新しました

2017.9.16
上映作品スケジュール前売り券更新しました

2017.9.12
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2017.9.9
イベントレポートスケジュール上映作品
トピックス更新しました

2017.9.1
前売り券スケジュール上映作品
トピックス更新しました

2017.8.30
イベントレポート更新しました

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2017.8.26
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