イベントレポート


2016.7.28
第3回元町ショートフィルムフェスティバル開催しました!


7/26(火)神戸元町商店街主催の「元町夜市」に合わせて、当館では一昨年から「元町ショートフィルムフェスティバル(MSFF)」を開催しています。3回目となる今回は「ホラー」「SF」「ドラマ」の3部門に分けて一般公募しました。やはり、ドラマ部門の作品数が多くなりましたが、今まで以上に多様なラインナップでお届けすることができました。

さらに今回は舞台挨拶の時間を設けました。出品して下さった多くの方にとって、自作をスクリーンで上映できることは貴重な機会だったと思いますが、舞台挨拶もまた珍しい機会だったようです。短い時間ではありましたが、自己紹介からはじまり、苦労話や制作にまつわる面白いエピソードなどを披露していただきました。

MSFFを開催してしみじみと良かったなと思うことは、このイベントが制作者同士の交流の場になっていたことです。初対面の出品者やその映画のキャストの方たちがイベント終了後もしばらく帰られずに当館の前で立ち話していた光景がありました。映研所属の大学生から当館も上映でお世話になったことのある『シナモンの最初の魔法』の衣笠監督まで幅広い方たちの参加でしたので、映画を通した世代を越えた交流はとても印象に残りました。

またMSFFではじめて元町映画館にお越しいただいた方もいらっしゃったようで、我々にとっても嬉しい機会になっています。このようなイベントを来年もできればと心から願っています。出品いただいた皆様、お越しいただいた皆様ありがとうございました!

(斉藤)


2016.7.23
7/17(日)元町シネクラブvol.33開催しました。


元町映画館で上映した作品についてお話ししあう元町シネクラブvol.33を開催しました。今回の参加者は男4人、女性3人。取り上げた作品は4作品でしたが今回は特に盛り上がった2作品を紹介。

『若葉のころ』
こんな爽やかな映画見たことないくらいみずみずしい映像が続いた作品。しかし気になる人は主題歌やレコードの出し方などなど。特に現在当館で上映している同じ台湾映画の侯孝賢監督『冬冬の夏休み』『恋恋風塵』と照らしてどういう映画だったかという意見が出ました。主演のルゥルゥ・チェンは母親と娘役の一人二役。その演技力を褒める方が多かったです。

『ファブリックの女王』
予想していたものとは違っていた。お洒落な雑貨、衣装が画面上に溢れているかと思いきやですよ。あ、もちろんマリメッコの色使いは健在です。創業者アルミ・ラティアの人生を舞台劇のような演出で表現しています。当館でも上映した『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』のように若い世代が多く来た作品でした。マリメッコを全く知らない人はやはり映画を見ようとは思わなかったようでした。本作のラストシーンでは、なぜラティアは海を見ていたか。これは私も非常に気になったいたところ。参加者のいろんな解釈を聞くのは面白い!

最後に最近見た作品を紹介する時にはCinema KOBEで上映予定の『ドーベルマン』『フレンチコネクション 史上最強の麻薬戦争』をオススメされていました。「フ、フレンチコネクション?」ジーン・ハックマンではありませんよ。"麻薬戦争"ものです。当館で上映する『カルテル・ランド』(8/13~)とぜひ合わせてみたいところ。当館で上映する作品だけでなく参加者の好きな映画、他館のオススメ映画も知ることができるのは素敵なことですよね。

次回のシネクラブについてはこちらからご覧ください→

いっつもゆ~っくりと活動しておりますのでお気軽にご参加ください。

(芋羊甘)


2016.7.17
『厨房男子』舞台挨拶&トーク開催しました!


楽しんでお料理をする男性たちを追ったドキュメンタリー映画『厨房男子』。初日の7/16(土)、高野史枝監督にお越しいただき舞台挨拶とトークを開催しました。

映画に登場する厨房男子たちは総勢8名と2組。どうやって探したのかと高野さんに聞くと、「みんな知り合い」なんだそう。20代から70代まで幅広い年齢層に職業もバラバラ。高野さんの周りの厨房男子率の高さに驚かされます!

舞台挨拶後のトークでは、デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)で開催された高齢者の人生における"ワクワク"を追求する企画「LIFE IS CREATIVE展」で、北野の有名店「サ・マーシュ」の西川シェフが指導する本気のパンづくりに挑戦した「パンじぃ」の1人である益田茂廣さんにもご登壇いただきました。

勝手ながら「パンじぃ」という呼び名から妄想していたのは、ジャムおじさんのようなおじいちゃん。ところが益田さんにお会いしてビックリ、めちゃくちゃお洒落でカッコいいんです!!「さすが神戸ですね!」と高野さんも驚いておられました。

団塊の世代である益田さんは、リタイア後にふと自分たちが後期高齢者になった時の国と次世代にかかる負担を考えてゾッとしたと言います。何かできることはないかと神戸市主催の生活・介護支援サポーター養成研修に参加したことがきっかけで「まず一歩踏み出す」ことの重要性を知り、KIITOのパンづくり企画にも参加されたのだそうです。

会場のお客さまたちにもお話をお伺いし、家族のあり方についても考えました。夫婦共働きが中心となった現代では「家事は女の仕事」という考えはすでにあてはまりません。映画にも登場する高野さんの息子さんは36歳ですでに料理歴30年。「反抗期を迎える前に料理を習慣付けさせる」のがコツだそうですよ。また、厨房男子を育てるのはやはり女性。「下手くそでも、片付けができてなくても、とにかく褒める」ことが大事だという言葉には会場の男性も大きく頷いていました。

この映画をきっかけに、料理にチャレンジしてみる男性が増えたら幸せなことだと思います。旦那さんが料理をして喜ばない奥さんはいません(断言)!そして何より、料理をしている男性は「カッコいい」んです!

『厨房男子』は7/22(金)まで上映しています。ぜひご主人や奥さまを誘って観に来てくださいね。

(mirai)


2016.7.8
『ステーキ・レボリューション』上映記念、スペシャルトーク開催。


見ると必ずお肉が食べたくなる空腹必須映画『ステーキ・レボリューション』の上映を記念してスペシャルトークを開催しました。

「みんなが知っている神戸牛 誰も知らない神戸牛」と題し、ゲストは川本賀久さん(神戸牛観光倶楽部神戸牛ブランド推進事業部)。そして7/2(土)は上映初日ということもあり川本さんが所属している神戸牛専門店吉祥グループのローストビーフと巻寿司を販売。特製タレと合わさったお肉のいいにおいがしながらのトーク。初体験です。

そもそも神戸牛が伝わったのは神戸港が開港されたことに始まり、世界でも最も厳しいと言われる検査基準をクリアした但馬牛だけが神戸牛となるそうです。また映画の数十年も肥育されている牛と違い身体が小さく足が細い。写真で見るとその差は明らかでした。もともと個体として大きくならない血統であり、さらに病弱な体質。他県が外来種と交配することで大きい牛を飼育する一方で兵庫県は頑なに但馬牛同士で交配をする閉鎖育種を実施したそうです。

その努力が身を結び、2015年にはGIマーク(農林水産省が発行している確立した特性と地域の結びつきが見られたもの)が与えられたそうです。

最新の発表では但馬牛が神戸牛と認められるのは約70パーセントだそう。以前は50パーセントだった神戸牛がなぜそこまで向上したのか。それはあえてリスクを取り、審査基準の中で今まで挑戦し続けてきた結果だそうです。

これが世界に認められる神戸牛。「一頭の牛から食れる量は他の外来種と比べても少ないため、どうしても提供する際にお金が高くなってしまう」。その言葉にはそれでも神戸牛を美味しく味わって欲しいという想いがこもっていました。
きめ細かい霜降りと神戸牛ならではの「甘味、香り、余韻」を味わってほしいと締めくくりました。

質問会では家で美味しいステーキの調理法を説明され、神戸牛の歴史、そして美味しく食べる秘訣をお肉を食べながら聞くという非常に贅沢な時間になったのではないでしょうか。

もちろん私もトーク中お腹なりっぱなしでした。

『ステーキ・レボリューション』は7/15(金)まで上映中!
連日16:40からです。

(芋羊甘)


2016.7.5
『無音の叫び声』上映記念、スペシャルトーク開催。


7/2(土)に初日を迎えた『無音の叫び声』原村正樹監督と農業の問題に深い関心をお持ちの日本食料新聞の佐藤路登世(サトウチトセ)さんとのトークイベントを開催しました。

この映画とトークで教わったことを簡単にまとめました。
本作は山形県の小さな村で農業を営みながら文学活動を続けてきた木村迪夫(ミチオ)さんを追ったドキュメンタリーです。
木村さんは1935年生まれで高等学校卒業から農業と文学を現在まで続けてきました。原村監督がその活動に戦後史の記録としての価値を見いだして映画製作がスタートします。
戦後の高度成長期に主要産業が農業から工業へ移行したことで農村の過疎化が急速に進みます。その中で農業を続けていった一つの道がこの映画にありました。もちろんそれは農業をもっと効率化して資本主義に追随するというものではありません。この映画では農地を受け継いだ一人の普通の農夫を丁寧に追って行きます。

その普通の農家の一人の個人から普遍へ通じるものがあったというのは佐藤さんの映画の感想でした。
木村さんは農業だけをして何も表現できず死んで行くことへの抵抗から文学を始めます。農夫の心の底にある『無音の叫び声』を何とかすくいとって表現したいという思いです。
主に詩という形で紡がれる言葉にはロマンチックな叙情ではなくてリアルな生活に即した実感が溢れています。はじめ農村の自閉性や狡猾さなどへの嫌悪が詩に現れていました。しかし農村を改善しようして早くから社会運動にコミットしたことや大病を患ったことが詩を変えました。
木村さんは座して詩想が到来するのを待っている孤高の文学者ではなく、同郷の先達に真摯に教えを乞い妻シゲ子さんはじめ多くの仲間に助けられた農民文学者でした。

紙数が尽きました。7/8(金)まで連日10:30から上映しています。

(高橋)

本日の上映作品

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