イベントレポート


2016.8.28
8/28(日)『LISTEN』雫境さん×田中幸恵さんトーク開催しました!


耳の聞こえない聾者たちが自らの「音楽」を奏でるアート・ドキュメンタリー『LISTEN』。公開を記念して、本作を監督した舞踏家の雫境(DAKEI)さんとNPO法人Dance Boxのスタッフでありダンサーの田中幸恵さんをお招きしてトークショーを開催しました。

『LISTEN』に出演している聾者の方々は音楽が"視える"と話し、それは手話をはじめとする身体表現によるものです。奏でられる「聾者の音楽」を健常者にも体感してもらえるように本作は全編無音で構成されています。

本日のトーク前に『LISTEN』を鑑賞された田中さんでしたが、劇中の波や風などを見たときに自身の記憶の中にある音が邪魔するのではないかと危惧されていたそうです。しかし出演者たちの表現の方が強く、杞憂に終わったとのことでした。同じ表現者として嫉妬するとも仰っていました。とはいえ聾者たちの身体表現はやはりダンスに見えてしまうとのことでした。田中さんは彼らの動きを「音を創ろうとしている動き」と表現されていて、それはまるで指揮者のような感じと仰っていました。

この言葉を受けて雫境さんは、音楽コンサートで演奏者の表情や動きを見ることが好きな同じく聾者であるご友人のエピソードを紹介くださいました。雫境さん自身もとあるコントラバスの奏者と共演した際に、その迫力のある顔と動きに存在感で負けそうと(もちろん冗談半分ですが)共演を渋ったことをお話しくださいましたがこちらは余談で、こういった「音楽と身体」のお話しをお聞きしていると、個人的にも音楽と動き又は表情は切り離して語れないものに思えてきます。今回のトークでは音楽に対する新たな視点が与えられ、音楽の意味を拡大解釈できるようになったと感じています。

言うまでもなく無声映画『LISTEN』は日常を遮断した映画館という環境でこそ映える映画です。9/2(金)まで連日11:00からの上映です。絶対にスクリーンでお見逃しなく!

(斉藤)


2016.8.24
シネクラブvol.34開催しました。


当館で上映された作品に対してみんなで意見を共有しあうのがシネクラブ。毎回、多彩なラインナップだからこそ見えてくるお客さんの映画の趣味。毎回、非常に勉強になります。

今回、もっとも盛り上がったのが侯孝賢監督の『恋恋風塵』『冬冬の夏休み』。当館2階に設置してあるキネマ旬報のランキングを使って想いを語るお客様や、最近台湾映画を見だしたお客様までいろんな意見がずらり。
また劇場公開当時にご覧になっていた方々も大勢おり、最近初めて見た人との意見交換は面白かったです。名作は語ればきりがない。

お子さんにも見て欲しい想いで小学生以下が無料になる子どもDAYを設けたブラジル発のアニメーション映画『父を探して』。実際に親子でご覧になっていただけたお客様もいらっしゃいました。しかし小学生くらいのお子さんには少し内容が難しかった様子。綺麗な映像と少年の目を通して描かれるブラジル経済の矛盾は大人が見ても唸る内容でした。

アイスランドから来た愛すべき男フーシが主人公の『好きにならずにいられない』。「今年のベスト1に入るくらいに面白い作品だった」というお客様がいらっしゃいました。「フーシが身を寄せる相手役の女性がはまり役だった」という方もおり、非常に良い評価ばかりでした。インパクトのあるチラシに関しては「これはまさに自分そのものだ」という発言にはみなさん爆笑。好きな作品は共感できるところがあればもっと好きになってしまいますよね。

多彩なジャンルの作品を上映しているからこそ、映画を観る人の目も肥えてくる。次回シネクラブは濃厚なドキュメンタリーが多そうっ! 新しい映画のジャンルが開発できるかもしれません。みなさんのご参加お待ちしております。

次回の元町シネクラブは9月18日(日)です。詳しくはこちら→

(芋羊甘)


2016.8.21
『少女椿』安田美仁子さん×小松夕香さんトーク開催しました!


8/20(土)、2週目に入った『少女椿』のトークイベントを開催しました。ゲストとしてお迎えしたのは、映画に衣装提供をしている突撃洋服店の代表・安田美仁子さんと、映画のスタイリングをされたスタイリストの小松夕香さんです。

『少女椿』の監督をされたTORICOさんの手がけるファッションブランド「MEEWEE DINKEE(ミーウィーディンキー)」の洋服を雑誌のスタイリングで使用したことがきっかけで、本作のスタイリングを担当されることになった小松さん。自主映画の衣装を担当したことはあったものの全国公開される映画の仕事は初めてで、「思い出しても吐きそうなくらい大変だった」と言います。

小規模な映画ではよくある話ですが、撮影期間が約2週間ととても短く、連日終電で帰って始発で出るようなハードスケジュール。また、当初20人分のスタイリングの予定が結局エキストラも含め100人以上を手がけ、「TORICO監督の無茶ぶりに逃げ出したくなったことも多々あるけど、構想に7年を費やした監督の思いを壊すことだけはしたくない」と踏ん張ったそうです。また、映画はたくさん撮っても編集でどこが使われるかわからないので、どこを切ってもカッコいい画面になるよう心がけたと話します。

映画やドラマなど多数の衣装提供をしている安田さん。キャストも決まらないうちから依頼が来ることがあり、そこからいろいろ想像をふくらませていくのが楽しいのだそうです。自分が着る服は自己満足で良いけど、映画の場合は制作者や観客に「最高!」って思わせないとダメなので、依頼の時点の構想を超えていきたいと話します。

でんぱ組.incの衣装を手がけた小松さんも、「ファンにはブログやSNSなど言葉で伝えることができる。でも最初から興味のない人の目を引きつけるということがしたい」と安田さんに熱く応えます。さすがプロ!のおふたりの言葉に感動しました。

『少女椿』公開に合わせ、元町映画館2Fロビーでは突撃洋服店さんによる展示を実施中。これまで衣装提供された作品のファイルなども閲覧していただけます。展示の洋服は気に入れば購入も可能。また、突撃洋服店でのお買いものが割引になるチラシをご鑑賞のみなさまに配布しています。素敵なお店なのでぜひ行ってみてください。

人気グループ「超特急」の最新の衣装は小松さんによるもの。この衣装でのMVも近日公開されるそうなので、ぜひチェックしてみてください。

『少女椿』は8/26(金)まで上映しています。エキストラの衣装もとても凝っているので、一度観た方も二度目は細かいところまでぜひ観てほしいです!リピーターお待ちしております!

(mirai)


2016.8.18
「ムビフェス!」出張編:『モッシュピット』@space eauuu上映開催しました!


音楽映画を特集した「ムビフェス!」。外部上映のラストはJR元町駅すぐ近くにある「SPACE EAUUU(スペースオー)」で開催しました。SPACE EAUUUはカフェ、ギャラリー、音楽ライブなどいろんな一面がありますが、映画イベントは初となります。

今回ムビフェスで出張した外部会場の中では最も小さかったので、アットホームな雰囲気が漂っていたように感じます。そんな中、上映した作品は『モッシュピット』でした。Have a Nice Day!、NATURE DANGER GANG、おやすみホログラムらミュージシャンが出演した巨大なフリーパーティの模様を追った作品で『劇場版 テレクラキャノンボール2013』が大ヒットしたハマジムが手がけています。(左の写真は『モッシュピット プロローグ版』)

本作は現在進行形のムーブメントを捉えた作品として大変貴重と言えます。(東京音楽シーンの話になるので神戸暮らしの者からすると、身近なものとして感じづらいのが残念ではありますが…)最近わたくしは、亡くなっていたり、活動を休止しているアーティストのドキュメンタリーを幾つか観ていたので、それに対し本作は「今から追うことができる」というところで見応えがあり、且つ刺激的でした。

上映後のトークゲストは佐伯誠之助さんとスズキナオさん(チミドロ)のお二人で(スズキさんは特に)『モッシュピット』出演者を身近な距離で知る方だったので面白い話がたくさん出てきました。

佐伯さんは本作の映画の撮り方に苦言。(映画評論のラジオをされているライムスター宇多丸さんのやり方に習って、映画料金を支払った上でのダメ出しでした)ここでは文字数が限られているので強引な要約になりますが、「エモい切り取り方をやりすぎていて客観性に欠ける」ということでした。因みにエモいとはemotion(エモーション)を略したもので感情的、情緒的だという意味です。イベント中、本当に「エモい」という言葉が連発で、本イベントのキーワードとなっていました。

なんとタイミングが良く9/18にロフトプラスワンWESTで「おやすみホログラム×佐伯誠之助 2マンライブ」があるとのこと。この組み合わせは面白いイベントになること間違い無しですね!

(斉藤)


2016.8.18
「ムビフェス!」出張編:『愛地獄』『オール・シングス・マスト・パス』『ランバート・アンド・スタンプ』@神戸VARIT.上映開催しました!


音楽映画を特集した「ムビフェス!神戸と映画と音楽と」では映画館だけでなく外部でも上映回を設けました。神戸が誇るライブハウス「神戸VARIT.」では『愛地獄』『オール・シdングス・マスト・パス』『ランバート・アンド・スタンプ』の3作品を上映しました。

なんと言ってもバリットは「音響」が違います!大迫力の音で観る音楽映画はやはり格別でした!特に『愛地獄』はライブ映像を収録した作品だったので、ライブハウスで上映することに適していたと思います。銀杏BOYZが登場して、詰めかけた観客の大歓声から作品が始まるのですが、大げさではなく本当にその場にいるような感覚に陥りました。

8/11は米タワーレコードの栄枯盛衰を描いた『オール・シングス・マスト・パス』とTHE WHOのマネージャーコンビにスポットを当てた『ランバート・アンド・スタンプ』を上映しました。(『オール・シングス・マスト・パス』は当館で本公開を控えています。お楽しみに!)神戸VARIT.に所縁のあるゲストにお越しいただき、トークショーも付随させての上映になりました。

『ランバート・アンド・スタンプ』では音楽ライターの犬伏功さんが登壇。トークのお相手はバリット店長の南出さんが務めました。南出さんは「にこいち」や「ザ・トムボーイズ」などアーティストのプロデュースも務めているので、本作に想うところはたくさんあったようです。犬伏さんは豊富な知識から作品のディティールを補足しながら軽快な話術を披露してくださいました。THE WHOを元祖ビジュアル系バンドと言い、それは映画畑出身であるランバートとスタンプの視覚的に訴える手腕によることが大きいという話が個人的に印象に残りました。

あとライブハウスで開催して映画館とは違う良さを感じたところは鑑賞の「ラフさ」です。劇中の音楽に体を揺らしたりしている方がいらっしゃって、これは映画館のかしこまった雰囲気の中では実現できないことだとつよく思いました。またタバコを吸いながら観ている人もいて、こういったことは映画館ではもう目撃することはなくなった景色なので、もちろんタバコが苦手な方もいますが、環境を変えて上映することに意義はあるなと思いました。

(斉藤)


2016.8.14
『眼球の夢』佐藤寿保監督舞台挨拶開催しました!


『眼球の夢』初日の8/13(土)、佐藤寿保監督をお迎えして舞台挨拶を開催しました。佐藤監督は'85年に『狂った触覚(激愛!ロリータ密猟)』でデビュー。強烈な作家性で当時低迷していたピンク映画界を支え、サトウトシキさん、佐野和宏さん、瀬々敬久さんとともに"ピンク四天王"と称されました。

昨年監督生活30年を迎えられたことについて、「あっという間でしたね」と佐藤監督。『眼球の夢』のパンフレットにはフィルモグラフィーが掲載されており、本作の前の『華魂 幻影』でちょうど60作目となります。

2年前に神戸でも公開された、驚愕の海洋ドキュメンタリー『リヴァイアサン』を共同監督したルーシァン・キャスティーヌ=テイラーとヴェレナ・パラヴェルから声がかかり、本作の企画はスタートしました。日本のピンク映画の現場をドキュメンタリーにしたいと佐藤監督に白羽の矢が立ち、これまでもテーマとして追い続けてきた"視線"の根源となる"眼球"を主題とした作品が産まれました。「これまでの自分の集大成と言える作品」と佐藤監督ははっきりとおっしゃいます。

では見どころは?と聞くと、「それを聞かれるのがいちばん嫌なんだ」と言いつつ「全部だよ!」ときっぱり。私からは、主人公の麻耶が開催する眼球写真の展覧会の場面をまずおすすめしたいです。実際に行ってみたい!と強く思いました。監督もそこにはとてもこだわったのだそうです。

そして本作の音楽を手がけたのは、京都大学大学院で放射光物理を専門とする田所大輔さん。5歳でピアノ演奏を、10歳で即興曲を作り、映画音楽を手がけるのはこれが初めてだということですが、次回作の『可愛い悪魔』で使われた音楽も収録されたサントラCDを上映期間中販売しています。佐藤監督の写真を使ったジャケットがカッコイイ!パンフと合わせてぜひ手に取ってほしいです。

とにかくこの映画は「好きに"感じて"ほしい」と佐藤監督。観る人によって出てくるさまざまな感想をぜひ聞かせてほしいとおっしゃってました。

『眼球の夢』は8/19(金)まで上映、『華魂 幻影』は同じく8/19(金)まで第七藝術劇場にて上映中です。

(mirai)


2016.8.9
『ビハインド・ザ・コーヴ~捕鯨問題の謎に迫る~』上映初日の8/6(土)、八木景子監督の舞台挨拶&トークを開催しました。


この作品は2010年公開の和歌山県太地町のイルカ漁バッシング映画『ザ・コーヴ』に対しての「返答」という形で公開されました。自主制作でありながら、モントリオール国際映画祭で上映され、ワシントンポストやニューヨークタイムスにも取り上げられたり、自民党本部での上映など世界で話題の映画です。
当館にも監督が来られるということで、多くのお客さんがご来場下さいました。2階のトーク会場にも映画を観た殆どの人が参加され、本作の話題度が伺えます。奇しくも本日8/6は広島に原爆が投下された日ということもあり、「捕鯨と戦争、その知られざる関係」と題してトークをして頂きました。

今回は司会とトークのお相手を、偶然にも太地町出身の当館スタッフが務めました。
まず最初に監督からスタッフに太地町の住人としては『コーヴ』以降の現象をどう思うかという質問に、彼は「ほっといてくれ」というのが正直な気持ちです。と。「反捕鯨であれ、日本文化だと言ってくれるにせよ、水銀が云々にせよ、誰が来て何を言ったとしても自分たちにはろくなことはないんじゃないかと住民たちの殆どは思っていると思います。」
しかしその一方、映画を観て、監督には「よくぞ言ってくれた」という感謝の気持ちもあるとのこと。
それは、やはり八木監督の情熱と誠意でこの映画が制作されたからではないでしょうか。

元々、監督は『コーヴ』さえ観てなくて、2014年に日本がオーストラリアに調査捕鯨を商業捕鯨だと訴えられ、敗訴した事件に対して調べていたところ、太地町に行くと外国人が殺到していた。それを追いかけていくうちにこの映画が出来たとのこと。
逆に大きな団体ではなく、個人で撮影していたので、反捕鯨団体からも叩かれることなく、ラッキーな偶然もあり、不思議と核心にまで切り込めたということでした。
個人でここまで世界に大きく影響を与えるにまで至るとは凄いですね。
監督は太地町の方たちの、そっとしておいて欲しい気持ちも解りますが、もう一方で反論しなければ相手の思うツボになりかねないと懸念を抱いています。ああいった組織は、反論してこない者には容赦なくバッシングしてくるそうなので、ディベートをあまりしてこなかった日本人の弱さは、後々ツケになって帰って来るようになると心配していました。
とは言っても、やはりいろいろとSNSでの匿名での攻撃や恐ろしい嫌がらせもあるそうで、監督の勇気と情熱には感服します。監督は「個人でもこれだけ広がるのだから、皆さんも声を上げて下さい」と締めくくりました。

今回はお客さんもエキサイトしている方も多く、いつものトークショーより質問が多くて盛り上がりました。皆さんの関心の高さを伺えます。

トークはたっぷり1時間を超え、ここで全てを載せれませんが、最後に一つだけ「シー・シェパードの人たちが帰りにまぐろを食べていた」という話しはおもしろかったです。

(藤島)


2016.8.9
『モッシュピット』上映記念"せのしすたぁ"さんと松原弘一良さん(MOBSPROOF)とのスペシャルトーク開催。


8/4(木)『ムビフェス!~神戸と映画と音楽と』の『モッシュピット』の上映を記念して"せのしすたぁ"さんと松原弘一良さん(MOBSPROOF)とのスペシャルトークを開催しました。

"せのしすたぁ"さんは福井県から生まれたアイドル。
司会進行は松原さん。
いやぁ笑わせてもらいました。

Q:本作は音楽ライブを追ったドキュメンタリー映画。もしメンバーメインの映画を撮ることになればどんな作品で撮られたい?

A:誰も得しない、胸糞悪いエンディングのドキュメンタリー映画になってほしい。(まお)
一体、まおさんに何が。そこを突いていいのか。いけないのか。非常に気になるところです。

A:仕事の内容を中心に撮影してほしい。(ゆーたん)
トーク中は終始、冷静でしたがライブは真逆、圧巻です。

A:『モッシュピット』の中では出演者の部屋、自宅がうつし出されたけど絶対うつして欲しくない。メンバーも呼ばれたことのない。何か目的がないと絶対嫌!(みか)
メンバーでさえ呼ばれたことのないみかさんの部屋。部屋の撮影が解禁される日はやってくるのでしょうか。

でもやはり皆さんはアイドル。自分たちが行きたい場所でも撮影したいようでした。まおさんは心霊スポットに行ってみたいようで「もし霊に取り憑かれたら」という話になりみんなで除霊の話へ。

トーク中は本当に笑わせてもらいました。
「アイドルなんてなっちゃダメ!ゼッタイ!」「ワタシアイドル」など80年代のキョンキョンや森高千里さんらを彷彿とさせるタイトル。しかしライブパフォーマンスは客席を煽りながらダンスキレッキレ。舞台に椅子がなければ客席を煽る姿も見れたかもしれません。トーク終了後、神戸108でライブ。本当に行きたかった!

次回の上映は8/12(金)神戸のspace eauuuさんにて。
詳しくはこちら→

(芋羊甘)


2016.8.7
「ムビフェス!」出張編:『バンド・コールド・デス』『ハーダー・ゼイ・カム』@旧グッゲンハイム邸上映開催しました!


この夏、元町映画館では「ムビフェス!~神戸と映画と音楽と」と題して、音楽映画の特集上映を開催しています。ムビフェスでは映画館から飛び出し、外部でも上映回を設けているのですが、その一発目として塩屋にある旧グッゲンハイム邸で出張上映を二夜連続で行いました。

旧グッゲンハイム邸は1909年に建てられた歴史ある洋館です。海を一望できる絶好のロケーションで音楽イベントや結婚式など、様々な方法で多くの人に親しまれています。入り口が踏切を越えてすぐのところにあるという変わった立地も面白く、足を踏み入れただけでワクワクしてきてしまう魅力的な場所です。

一夜目の8/2(火)は「納涼パンク映画まつり」と銘打って『バンド・コールド・デス』を上映しました。『バンド・コールド・デス』はセックス・ピストルズよりも早くパンクサウンドを生み出した伝説の黒人3兄弟バンド「Death」のドキュメンタリーです。グッゲンハイムお馴染みのコンビ、ロック漫筆家の安田謙一さんとぴあ株式会社の和久田善彦さんお二人のトークショー付きという盛りだくさんの内容でお届けしました。

8/3(水)は「納涼レゲエ映画まつり」。ジミー・クリフ主演のレゲエ映画の金字塔『ハーダー・ゼイ・カム』を上映しました。上映の前後はFOODで出店もしていたワンダカレーのワンダさんをDJに迎えて、皆んなでレゲエ音楽を楽しみました。上田正樹さんのハーダー・ゼイ・カムのカバーは最高でした。

旧グッゲンハイム邸は映画館とはまた違った非日常感があり、とても良かったです。「ムビフェス!」は当館での上映は終了しましたが、《出張上映》まだまだ続きます!8/11(木)は『オール・シングス・マスト・パス』『ランバート&スタンプ』を神戸VARIT.で、8/12(金)は『モッシュピット』をSPACE EAUUUで上映します。 いずれも作品の理解を深められるトークショー付きですので、ぜひ映画とご一緒にお楽しみください!

(斉藤)


2016.8.4
「ムビフェス!」出張編:『ヒップスター』@ラフレア上映開催しました!


音楽映画ばかりを集めた特集上映「ムビフェス!~神戸と映画と音楽と」の出張版として、『ヒップスター』の上映を8/3(水)の夜に開催しました。会場は旧居留地にあるレトロビル一棟のカフェROUGH RARE(ラフレア)。カルチャーの発信にも強いオシャレなカフェです。

この日は3Fの「Ball Room」と呼ばれるフロアが会場に。DJブースやミラーボールを完備した、ライブイベントなどでも使用されるフロアです。設置されたスクリーンに向かうように配置された座席はテーブルによって椅子が異なり、どの席にしようかとみなさん楽しそうに選んでいらっしゃいました。

ビールやコーヒー、ピザやパスタなどラフレア自慢のメニューを楽しみながら上映を待つお客さまたち。映画が始まる前にこうやってゆっくりした時間を過ごせるのもカフェ上映の醍醐味のひとつ。ラフレアはメニュー豊富なので、「どれにしよう~」と迷っている方も多かったです。

『ヒップスター』は、当館でも2014年に上映しヒットした『ショート・ターム』のデスティン・ダニエル・クレットン監督のデビュー作。日本未公開だった作品で、「ムビフェス!」で関西の先行上映となりました。暗闇にうずくまっている人の手をそっと引いて陽の当たるところに連れ出してくれるような作風はすでに『ショート・ターム』と通じるものがあります。

上映中に感じたのは音響の良さ。このフロアはほかのフロアよりも良いスピーカーを設置しているのだそうです。主人公がミュージシャンで、音楽がふんだんに使われている映画だけに、その響きの美しさを存分に楽しむことができました。

上映後もお酒やお茶を飲みながらゆっくりと過ごしていただきました。上映後の余韻を長く味わえるのはこれまたカフェ上映の醍醐味ですね。どのテーブルも会話が弾んでいたので、きっと映画についていろいろお話しされているんだろうな、と嬉しくなりました。

ラフレアの山名店長、箕原さん、そしてお越しいただいたお客さま、どうもありがとうございました!

(mirai)


2016.8.4
『下衆の愛』初日舞台挨拶


7/30(土)『下衆の愛』監督の内田英治さん、出演の内田慈(チカ)さん、プロデューサーのアダム・トレルさんにお越し頂きました。
主演の渋川清彦さんは残念ながら今回は来られませんでしたが今年2月に渋川さん主演『モーターズ』上映時には監督の渡辺大知さんと来られ、次は『下衆の愛』をよろしく!と言っていただいたことがあります。
内田監督作品はこれまで『グレイトフルデッド』と『家族ごっこ』を当館で上映し、独特のおもしろい作風というイメージがあります。
内田慈さんは艶やかな浴衣姿で来られました。内田さんも数多くの映画で見かける女優さんで存在感があります。
そしてアダム・トレルさん、アダムさんはとても陽気で背が高く(190cm以上?)大きな方でした。
ご一行様の来館を劇場前で待っている時にアダムさんに会ったことのある支配人の林が「あ、来た」と遠くのアダムさんで気付いたほどです。

この映画は映画業界の下衆な部分を誇張して?描いた作品でアダムさんと内田監督が出会ったことから製作が始まりました。
よく聞かれるという、映画業界はこの作品のようなのですか?という質問に、監督と内田慈さんは、まあ、そういうところもあるのではという答えでしたが、アダムさんは、いや、もっとひどいよ!と言って笑いを誘っておられました。
お客様にポスターセットがあたる抽選会をした時にもアダムさんとノリの良いお客さん達が、なぜか、YO,YO,YO,と言って笑いが溢れていました。
プロデューサーの魔術でしょうか。

さて映画の中身ですが映画業界をモデルに人間の下衆な部分を描くことで、逆にそうではない部分が見える映画です。しかしそれが純粋さとか愛とかいうと嘘になるような微妙な何かが描かれた傑作という感じがしました。
それから渋川さん、内田さんほか俳優陣がすばらしい!

8/12(金)まで上映しています。

皆様是非!

(高橋)


2016.8.2
7/30(土)安田謙一さん(ロック漫筆家)×キングジョーさん(DJ&画家)のスペシャルトーク開催しました。


今回は、モトマチセレクションの音楽映画特集「ムビフェス!-神戸と映画と音楽と」で上映の『バンド・コールド・デス』でトークをしていただきました。
関西で音楽を語るならこのご両人ということで、当館の音楽映画のペアでのトークは今回で4度目の出演になり、毎度おなじみになりました。
しかし!今回はいつもと違います。初の安田さんからのリクエストということで、この映画の上映とトークが実現しました。それだけ、安田さんはこの映画を大絶賛されているという事ですね。いや、大絶賛は安田さんだけではなく、今回はキングジョーさんもこのイベントのためにわざわざイラストを描き下ろしてくれると言う気合いの入れようです。トークタイトル「デスの極みバンド。」までつけて臨んで下さいました。

ご登壇されるやいなや、真面目に本作の分析を切り出す安田さん。うーむ今回は熱いです。いつもと違って「言いたい」感が伝わってきます。
安田さんは言います「あらゆる方面から語る事が出来る映画です。僕ら二人なら朝まででもしゃべれます」そして、あの時代の音楽シーンをつぶさに見てきた者として、「デス」というバンド名を何が何でも変えないという、兄デヴィッドのストイックさや弟たちの頭をかかえている感じなど、両方ともがとても良く理解できる。と、時系列で淡々と語られる本作の客観性を解説。
だいたいのバンドは、デヴィッドみたいな引っぱって行く人がいて、その他は付いて行ってる感じ。ひたすら兄に付いて行くそのピュアさが、パンクっぽくて好き。だそうです。
その、残された弟たちの現実の生活のあるある感などを、いつものように爆笑たとえ話で解説し、かつて自分の中にも、デヴィッドらしいところがあった時代もあり、残されてレゲエバンドをしてしまう弟ボビーらしいところもあった。と言います。
それは、時代、家族、ロック、経済、などに否応無しに巻き込まれた「デス」というバンドのミラクルストーリーであると同時に普遍的な家族やバンドの物語でもあるということです。

キングジョーさんからは、デヴィッド=内田裕也説が飛び出し、弟たちはジョー山中や安岡力哉だと、ロックのファミリーの絆は家族のそれに匹敵するのだ。と熱く語りました。

他にも、安田さんの昔話や、ジョーさんの爆笑たとえ話もどんどん飛び出し、こちらでは書き切れません。もっともっと聴いていたいところですが、タイムアップとなってしまいました。

最後に、安田さんの話しで今回面白かったというか、ロックバンドあるあるを1つ。
「新生デスは最近も新譜を出して、その売れてなさの「思てたんとちがう感」がロックを長く聴いている人の常ですよねー」(爆)

ですよねー。

「ムビフェス!」での『バンド・コールド・デス』の上映は残すところ、本日「旧グッゲンハイム邸」での上映+トークイベント(安田さん&和久田さん)と、当館での8/5(金)の19時50分からの2回のみ!ロック映画の名作を見逃すな!

(おもしろ)

更新情報

2017.9.20
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2017.8.26
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