イベントレポート


2017.10.31
『パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー<永遠の3秒>』北義昭さん×木下アツオさんトークショー開催しました!

フランスの国民的写真家ロベール・ドアノーの人生と創作に迫るドキュメンタリー映画『パリが愛した写真家』。公開2週目を迎えた10/29(日)に、 ロベール・ドアノーを深く知るためのトークショーを開催しました。登壇者は写真家の北義昭さんと木下アツオさん。漫才の掛け合いのような、終始和やかな雰囲気のトークとなりました。

まずロベール・ドアノーの作家性について。ロベール・ドアノーの生きた時代は「戦争の時代」でもありました。よって同世代の作家たちはドキュメンタリー性の強い人が多いのですが、一方ドアノーは演出した写真が多いとのこと。映画でも明かされますが「パリ市庁舎前のキス」の被写体となった二人はなんと「役者」です。この衝撃の事実には多くの方が驚いたかと思います(笑)。この写真は一昔前日本でも大流行し、ドアノーの中で最も有名な写真ですが、当時あの写真を見た人は頭の中でパリのイメージを膨らませたことでしょう。白昼堂々キスをするお国柄なのだと…。しかしこの作品に限っては「作り物」なのでした。

その他の特徴として、テイストが軽いことも挙げられました。このような言い方だと悪いことのように聞こえるかもしれませんが、そうではなくむしろ軽いテイストで撮ることは難しいと写真家であるお二人は語ります。中でもドアノーが「喜び」を表現できることをとても稀有だと仰っていました。私がまとめると少しニュアンスが変わってきてしまうかもしれないのですが、テイストが重い(=テーマ性が強い)作品は頭で考えやすいが、「喜び」の表現は考えることが難しいとのことでした。

トークは90分と長尺でしたが、冒頭でお伝えした通り、漫才のような小気味良さがあり、あっという間に時間が過ぎました。「コンタクトプリントは作品の種明かしみたいになるから見せたくないね」という話や、「記念写真を頼まれるのはツラいね」など、写真家特有のエピソードをご紹介くださり、面白かったです。

北さんはロベール・ドアノーが撮った孫娘の写真に対し「孫を撮るときは普通やな」とロベール・ドアノーにも臆することなくツッコミ!件の写真はここのサイトでご覧いただけます。→ 

確かに普通かも(笑)!そんなロベール・ドアノーの映画『パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー<永遠の3秒>』は11/3(金)まで上映です。

(斉藤)


2017.10.26
『抗い 記録作家 林えいだい』スペシャルトーク開催しました。

10/21(土)に北九州の公害問題や朝鮮人強制労働などを独自の目線で取材した孤高のジャーナリスト林えいだいさんの姿をおったドキュメンタリー『抗い 記録作家 林えいだい』の公開を記念してスペシャルトークを開催しました。

ゲストは西嶋真司監督と神戸大学大学院教授の小笠原博毅さん。スポーツやメディアの人種差別、人種的思考をテーマに「セルティック・ファンダムーグラスゴーにおけるサッカー文化と人種」(2017年/せりか書房)といった著書も出版されています。

西嶋監督は今のメディアに対して“自主規制”することが増えていることを危惧しており「独立し、政府の監視者でもあるメディアが、今話し合うべき問題であることを避けて通ろうとする風潮があることが非常に良くない」とおっしゃいました。

小笠原さんは「大きなできごと、全く関係ないことだと思った事件やできごとが歴史の転換期に担ぎあげられて問題や論点がすり替わっていることが非常に問題だ。当時は些細な事件かと思っていたが今、考えると大きな事件、政治の転換点の布石として意味をなしていることが増えている」とおっしゃいました。

最後に西嶋監督は「今はネットを使って誰でもジャーナリズムを抹殺することができる。言論テロが頻繁に起こる。ジャーナリズムを残す手段として映像に残し、記録していくのが効果的かと。そして一番はペンを置かないことが大切だ」と締めくくりました。

トーク終わりのお客様とのQ&Aでは2010年代に入り新聞などでまきおこった従軍慰安婦問題にてついて、当時メディアで何が起こっていたかといった話題に触れました。参加者の中には、新聞記者に紙面の感想を書いた手紙を書き、記者から返信があったことを話されました。

現場にいるからこそ知っているオフレコの話も出てきて非常に内容の濃いトークでした。参加していた学生のお客様は今回のトークから何を感じたのでしょうか。真実は見えにくいもの、ジャーナリズムを抱えながら今、生き残るには何が必要か。非常に考えされられる時間でした。

『抗い 記録作家 林えいだい』は10/27まで上映。

(芋羊甘)


2017.10.26
『カレーライスを一から作る』プレイベント開催しました!

探検家・関野吉晴さんが武蔵野美術大学の課外ゼミとしておこなった活動を追ったドキュメンタリー映画『カレーライスを一から作る』。元町映画館での公開に先駆け、10/21(土)に、デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)でトークショー付きの先行上映会を開催しました。あいにくの天気でしたが沢山の方にご来場いただきました。

『カレーライスを一から作る』はタイトルの通り、カレーライスに必要なすべての材料を一から自分たちの手で作る試みが記録されています。飼育・栽培に悪戦苦闘する学生たちの姿が映されますが、中でも印象的なのは、食べるために飼育した家畜を殺すべきか否か悩むシーンです。なついた鶏に対し「命を全うさせたい」という気持ちを抱く学生が出てきたのです。
こうして本作は、「食」はもとより「命」について考える作品とみなすことができます。

上映後にはトークショーを開催しました。登壇者は本作を監督した前田亜紀さん、ゼミを率いた関野吉晴さん、現代美術作家の石塚まこさんのお三方です。石塚さんは会場となったKIITOで2017年度の招聘作家として迎えられていて、「食」にまつわるプロジェクトや作品も多く手がけていたことから、登壇することになりました。

トークの中で、関野さんは今回の活動を小・中学生に向けて実施したいと仰っていました。しかし、現実は難しいようです。屠殺をするとなると親の了解を得ることが困難なのと、動物保護団体の動きが活発だからだそうです。会場では、そういえばカエルの解剖もいつ頃からか授業からなくなったねと話題に上がりました。しかしキレイなところだけを見せていては学びは深まらない、と私は思います。ぜひ本作を小・中学生の方にも観ていただきたいです。

それと印象的だったのは、「学生には何でも良いから過程をたどってみてほしい」という関野さんのお話です。例えばスマートフォンや文庫本でも、それがどうやってできているのか、またどこからやってきたのか。こうしたことを一つ一つ「たどる」ことにより社会が見えてくるとのことでした。このお話には、ルーツやオリジンなどをキーワードに表現活動をされている石塚さんも同意のご様子でした。

『カレーライスを一から作る』はいよいよ10/28(土)から元町映画館にて公開です。

(斉藤)


2017.10.26
「ドゥミとヴァルダ、幸福についての5つの物語」瀧本雅志さんトーク開催しました!

特集「ドゥミとヴァルダ、幸福(しあわせ)についての5つの物語」初日の10/21(土)、大阪芸術大学教授の瀧本雅志さんにお越しいただき、「ドゥミとヴァルダの間で ~希望の幸福について~」と題したトークを開催しました。

本特集はその名の通り【幸福】がテーマです。瀧本さんは、このテーマでどう話そうと様々に考えを巡らせるうち、【希望】というもうひとつのテーマにたどり着いたそうです。では【希望】とは?「志望」と違って、「希」という漢字が示す通り「叶う望みがうすいもの」ではないかと瀧本さん。ドゥミとヴァルダがそれぞれ、映画を通して表現した【希望】の【幸福】観を各作品から読み解いていきます。

この日上映したドゥミのデビュー作『ローラ』と第2作『天使の入江』はいずれも、彼のトレードマークである〈アイリスイン〉(=中心から丸く画面が広がる)で幕を開けます。これは、目を閉じてふたたび開くと新しい世界が広がっていると感じられる演出です。瞬きの度に新たな世界(新たな映画)が立ち上がるけれど自分のいる世界はひとつであるように、ドゥミの作品にもひとつの映画の中に別の映画の世界が入り込み、すべてが繋がっているような印象を与えます。

『ローラ』ではデノワイエ夫人を演じるエリナ・ラブールデットが『ブローニュの森の貴婦人たち』('45/ロベール・ブレッソン監督)に出演したスチールを家に飾ることで彼女もかつてダンサーだったことを示し、ローラのその後の人生は『モデル・ショップ』('69)で描かれ、彼女を愛したロラン・カサールは『シェルブールの雨傘』('64)に再登場します。同じパーツをくるりと回すと別の像を結ぶ万華鏡のように、すれ違いを繰り返しながらピタリと合う瞬間を描き、一対一の安易な成就を妨げるのがドゥミの映画です。

一方ヴァルダは、幸福の中に不幸があり不幸の中にも幸福があると、「絶対に移ろうもの」として捉えていると瀧本さん。『5時から7時までのクレオ』で、心配事のために目に映るものすべてが不吉に思えるクレオのように、同じ事象も気持ちひとつで見え方が変わってしまう。そしてラストでクレオが言うセリフで使われた「sembler」という言葉こそがヴァルダの幸福観だと話されました。

瀧本さんは現在、ジャン=ピエール・ベルトメによるドゥミの評伝を翻訳中。水声社から春頃には刊行されるとのことです。こちらも楽しみです。

(mirai)


2017.10.26
「池谷薫ドキュメンタリー塾 #2」開催しました!

ドキュメンタリー映画の知られざる魅力に迫る「池谷薫ドキュメンタリー塾」。2回目の講義を10/19(木)に開催しました。今回の鑑賞作品は映画『先祖になる』。次回の講義をすべてこの作品の解説に充てるということで、今回は鑑賞がメインとなりました。

『先祖になる』は、岩手県陸前高田市に暮らす77歳の男性・佐藤直志さんを追ったドキュメンタリーです。東日本大震災発生から約1ヶ月後に池谷監督は佐藤さんと出会いますが、もうその時には佐藤さんを対象に映画を作ることを決意していたそうです。その出会いを「一目惚れだった」と池谷さんは振り返ります。

その言葉の通り、本作は何よりもまず佐藤直志さんのお人柄自体が作品の魅力となってる、と言っても差し支えないでしょう。その魅力はもう作品を観て感じていただくしかありませんが、あえて言葉にするとしたら、誰よりも先に立ち上がって行動を起こすリーダーシップと、まわりの人たちへの思いやり、愛情とユーモアではないでしょうか。(あと方言だと思いますが、喋り方がかわいいです…)

このような佐藤さんのキャラクターもあって、本作は震災をテーマにしながらも過度に悲観的になりません。被災された方たちのことを想いながら、むしろ逆に元気をもらう。そんな作品に仕上がっています。良い意味で裏切られた鑑賞体験だったと言えます。

それついては池谷さんからも説明があって、当時のメディアには「悲しい物語」が溢れかえっていたので、そのようなものは作りたくなかった、とのこと。また「良い意味で裏切る」ことは映画に必要なことなんだ、との発言があり、今回の講義の中でとても印象に残っています。

「ドキュメンタリー塾」に少しでも興味を持たれた方はぜひ11/16(木)開催の番外編へお越しください。『蟻の兵隊』上映に加えて、解説も行います。塾の様子をつかむのには最も適した機会だと思います。詳細・お申込みは当館HPの「トピックス」まで。よろしくお願いします。

(斉藤)


2017.10.20
元町シネクラブvol.48開催!

10/15(日)、映画についてお話しするシネクラブを開催しました。
今回のお題映画は『ハローグッバイ』『さよならも出来ない』『ロスト・イン・パリ』の3作品。そして当館で上映された作品以外にも紹介がありました。

『ハローグッバイ』
『ディアーディアー』や『望郷』などを手がける期待の菊地健雄監督作品。本作では交わることのなかったタイプの違う女子高生の青春映画です。まず本作の爽やかさに驚いている参加者が多かったです。そして一方では「今の女子高生は本当に大変。ラインなどで裏でグループが作られていて居場所作りに心労するだろうなと」。また作品の背景に言及する参加者もあり「これは田舎の学校なのでしょうか。都会の学校であれば映画の描写よりもっとドぎついことが起こっているのではないか」。

そして話は同じ恋愛映画で20代の出演者が多く出ている映画。
『さよならも出来ない』の話へ。本作の松野監督は当館でも上映した『ハッピーアワー』の録音も担当していました。『ハッピーアワー』をご覧になった人は本作と比較して観ていたようで「出演者のあのしゃべり方や町の音には『ハッピーアワー』の影響があるんでしょうか」といった意見がありました。「別れた男女が同棲するという設定に惹かれた」という意見もありました。

『ロスト・イン・パリ』
パリを舞台にしたドタバタコメディーで、主演には舞踏家のアベル&ゴードン夫妻。「アベル&ゴードン夫妻のファンという参加者は前作の『アイスバーグ!』をべた褒めした上で『もっと攻めた映画の描きかたをして欲しかった。アベル&ゴードン夫妻の良さは社会問題を…』。

そして他の映画館で見た中では『リングサイド・ストーリー』『あゝ、荒野』など邦画がアツいようです。当館で見た以外の作品でも盛り上がれるのがシネクラブの良いところですね。

次回開催は『カレーライスを一から作る』『草原に黄色い花を見つける』など、ザ・元町映画館といった作品ばかりです。お待ちしております!

(芋羊甘)


2017.10.14
「池谷薫ドキュメンタリー塾 後期」開講しました!

ドキュメンタリー映画の知られざる魅力に迫る「池谷薫ドキュメンタリー塾」。10/5(木)より後期がスタートしました。来年の1月にかけて番外編を含めると全8プログラムでお送りします。講師は世界的に知られるドキュメンタリー作家の池谷薫さん。今回の塾では、自作を教材としながら撮影時のエピソードからテクニックに至るまで、いろいろな角度からドキュメンタリー映画について解説していただきます。

第1回目となる今回は、「ドキュメンタリーは"フィクション"である」というタイトルを掲げてガイダンスを行いました。ドキュメンタリーを、フィクションとの対立概念かのように捉えている方が多いように思われます。つまり、作り物であるフィクションに対しドキュメンタリーは現実が映されていると。しかし池谷さんは映像には作り手の意図が入り込むことが避けられないとし、客観・中立・公正なんてありえない、表現物なんだと話します。

そもそもカメラが日常にあること自体が非日常であると言えます。これは誰もが心覚えのあることだと思います。存在が見過ごされるほどカメラの影響は小さくありません。今回の講義では、カメラが及ぼす現実の変化について、その功罪2つの観点からお話しくださいました。

まずは池谷さんの教え子・赤﨑正和さんが監督した『ちづる』の場合。これは「功」の例です。『ちづる』は知的障がいと自閉症を抱える妹にカメラを向けたセルフ・ドキュメンタリーなのですが、実は本作、カメラを回し始めることによって、妹そして自分自身と向き合うことができるようになる赤﨑さんの成長物語とも言えるのです。カメラなしには起こりえなかった(かもしれない)赤﨑さんの変化が映像に焼き付けられています。

お次は功罪の「罪」の部分です。それは池谷さんのTVドキュメンタリー『独生子女(ひとりっこ)』の中にあります。ここで池谷さんは中国の一人っ子政策によってある女性が強制中絶を強いられる場面に遭遇します。迷いの中、カメラは回し続けられ番組にもなりましたが、カメラの暴力性を思い知るなど反省点も多かったようです。これ以降、被写体との関係の築き方を省みて作風は変化していきますが、そのあたりの事はこれからの講義で詳しく聞けるのではないでしょうか。

次回の講義はすでに定員に達しています。第3回以降の講義はまだ少し空きがございますので、お申し込みはお早めによろしくお願いします!

(斉藤)


2017.10.10
『さよならも出来ない』座談会開催しました!

恋人として別れたのにもかかわらず、家の中に境界線をつくり同居を続けるカップルを描いた映画『さよならも出来ない』。公開2日目の10/8(日)は上映後に、お客さまを交えた座談会を開催しました。

座談会とは、茶菓子をつまみながら映画の感想や疑問点をお喋りする会です。『さよならも出来ない』からは監督の松野泉さん、キャストの野里佳忍さん、土手理恵子さん、上野伸弥さんにご参加いただき、進行は当館スタッフの斉藤が務めました。

お客さまには10名の方にご参加いただきました。女性の方が多く、7:3という割合でした。まずさらっと『さよならも出来ない』の制作背景についてお話しし、それ以降はお客さまお一人ずつに映画の感想を伺っていきました。

驚いたのは、『さよならも出来ない』の鑑賞が3回目だという方が2名いらっしゃったことです。かく言う私もすでに2回観ていますが、短い上映期間にも関わらずこうしてファンを生んで足を運ばせていることは、ひとえに作品の魅力故だと思います。

もう一つ製作・興行サイドの興味本位からお客さま全員に尋ねたことがあります。それは「『さよならも出来ない』を観に来た理由」です。意外と多かったのは「映画のシチュエーションと似たことが最近自分の身にあって…」というような極めて生活に根ざした(?)動機です。年間たくさんの本数を観るようになった自分からすると、忘れかけていた気持ちだったのでとても新鮮に聞こえました。

座談会は一時間があっという間に過ぎ、個人的にはもうちょっと続けたかったです(笑)。みなさまにも楽しんでいただけていたのなら良いのですが。『さよならも出来ない』は今週金曜日10/13まで上映。最終日には舞台挨拶もございます。

(斉藤)


2017.10.10
『さよならも出来ない』舞台挨拶開催しました。

10/7(土)、京都のワークショップから生まれた『さよならも出来ない』。本作の上映を記念して舞台挨拶を開催しました。

ミュージシャンとしても活躍し、ワークショップの講師でもある松野泉監督が「こういうインディーズの映画を映画館で上映できるのが本当に嬉しい。京都などで上映した本作は一旦神戸で最後の上映となります。この場所が最後になって嬉しい」とおっしゃいました。

野里佳忍さんは「学生時代の修学旅行ぶりに神戸にきました。東京の舞台挨拶では帰り道にアクシデントもありましたが、神戸ではそんなことはなさそう。良い街です」とおっしゃいました。

土手理恵子さんは「この元町映画館は私がお芝居を始めるきっかけにもなった劇場です。そんな私が舞台上で挨拶しているのは不思議な気持ちです」とおっしゃいました。

上野伸弥さんは「学生時代からよく足を運んだ劇場です。今でもたまにふらっと来てだらだらとスタッフと話すこともあり居心地が良いですね」と語りましたが「すみません、また自分の挨拶中に会話が迷子になってしまいました。みなさん気をつけて帰ってください」と謎の締めくくり。会場の笑いを誘っていました。

長尾寿充さんは「土手さん、上野さんの地元でこの作品を上映できて嬉しいです」とおっしゃいました。舞台上では終始、他のキャストの皆様を笑顔で見つめている姿が印象的でした。

本作は別れてからも同棲を続ける男女の姿を描いています。舞台挨拶後半にはお客様とのQ&Aがあり、演出や作中に繰り返し出てくる書籍についての質問がありました。野里さんはお気に入りは村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」をあげました。作中の書籍にもぜひ注目してもらいたいです。

最後はキャストの“さよならも出来ない本”の話題へ移り、土手さんは益田ミリ, 平澤一平の「はやくはやくっていわないで」という絵本をあげ、「はじめて読んだ時に泣きました」とおっしゃいました。

関西の映画人により生まれた本作。独特の雰囲気や音楽にハマる人も多いのではないでしょうか。

『さよならも出来ない』は10/13(金)まで上映。あなたが“さよなら出来ないもの”は何ですか。

(芋羊甘)

本日の上映作品

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